キャメロン・ディアスも登場!ロバート・ダウニー・Jrにも拍手喝さい!盛り上がったコミック・コン
コミック・コンで行われた、ワーナー・ブラザーズのプレゼンテーションでは、映画『かいじゅうたちのいるところ』『シャーロック・ホームズ』など、話題の作品が続々と紹介された。
最初に登場したのは、スパイク・ジョーンズ監督による『かいじゅうたちのいるところ』。モーリス・センダックの絵本を基に、ジョーンズ監督が映画化したファンタジー。残念ながらジョーンズ監督は不参加だったが、マックスを演じた子役のマックス・レコーズが登場。無邪気ながらも聡明(そうめい)そうで、劇中のマックスにぴったりだ。「1か月くらい前、モーリスと話したんだけど、彼が言った素晴らしい言葉があるんだ。『あのね。僕はこの映画が大好きなんだ。皆にも気に入ってもらえるといいな。もしそうじゃなければ、地獄に落ちればいい』って」と原作者のメッセージを伝え、観客は大爆笑。「この映画をやっていて最高だったのは、ジョーンズ監督と一緒に仕事ができたことだったよ。クリップの中に、火が燃えているところがあったでしょう? あれは、ジョーンズ監督が役者の反応を得るためのテクニックなんだ。撮影中はビックリしまくりだったよ。だってジョーンズ監督はプロパン・タンクを持ってきたんだからね」とのこと。
上映されたのは、ジョーンズ監督のインタビューや撮影風景を編集した短編と約10分間の本編クリップ。大きな海獣たちは、着ぐるみのようだが、顔や体つきなどそっくり絵本のまま。ジョーンズ監督ならではのオリジナリティーあふれた心温まる映像になっており、とても期待できそうだ。
そして、一番の盛り上がりをみせたのは『シャーロック・ホームズ』。ガイ・リッチー監督やジュード・ロウは参加しなかったが、ロバート・ダウニー・Jr、レイチェル・マクアダムス、ジョエル・シルヴァーらが参加。ダウニーが登場すると、大きな歓声がわき起こった。
「ホームズは、僕らにとって最初のスーパー・ヒーローなんだ。そして、この地球上で最も有名なキャラクターであり名前だから、人々は彼のことをリアルな男だと思っていたくらいなんだ。マーシャル・アーツや方言をはじめ、これほど準備をしなければならないのも珍しい」とダウニー。そして、これまでのシャーロック・ホームズものとはまったく違うアクション満載のクリップが上映され、満場の拍手を浴びた。
また、もともとプログラムには入っていなかったリチャード・ケリー監督のスリラー映画『ザ・ボックス』(原題)が披露され、主演のキャメロン・ディアスとジェームズ・マースデンが登場。ある日、突然顔に大きな傷がある男がノーマ(キャメロン)の家を訪ねてきて、大きなボタンが中にあるボックスを見せる。そのボタンを押すと、世界のどこかで見ず知らずの人が一人死ぬが、その代わりに100万ドルが手に入るという。ノーマは簡単にボタンを押してしまうのだが……。キャメロンは「わたしはSF小説が大好きなの! この映画のテイストはスタンリー・キューブリック監督やアルフレッド・ヒッチコック監督みたいね。次に何が起きるかわからなくて、それぞれのショットが素晴らしいのよね」とコメントした。(取材・文:吉川優子 / Yuko Yoshikawa)