文科系コンビ、田口トモロヲ&みうらじゅんの次回作は『砂の器』!?
15日、シネセゾン渋谷で映画『色即ぜねれいしょん』の初日舞台あいさつが行われ、、原作者のみうらじゅん、監督の田口トモロヲ、出演者の渡辺大知(黒猫チェルシー)、峯田和伸(銀杏BOYZ)、リリー・フランキー、臼田あさ美、石橋杏奈、森岡龍ら、総勢8名が登壇した。
舞台あいさつ冒頭、「初日が迎えられてマンモスうれピー」と田口監督が切り出すと、個性的な面々が勢ぞろいした舞台上の話題は早くも脱線ぎみに。田口監督のあいさつを受けて、「覚せい剤撲滅のために、この映画を作りました!」とみうらが続けると、リリーが「仕事のないときは一日中、家でのりピー音頭の練習をしていました。ダメ。ゼッタイ」と畳み掛けるなど、酒井法子容疑者をネタにした舞台上の悪ノリはどんどんエスカレート。そのたびに会場は笑いの渦に包まれていた。
さて、本作は田口監督の初監督作映画『アイデン&ティティ』に続く、みうら原作の映画化作品となったが、その点に触れられると田口は「2度目の映画化にプレッシャーを感じた」と告白。しかし原作者のみうらは「こんなに素晴らしい作品にしていただいて、とてもうれしく思っています。『アイデン&ティティ』に続き、またもや原作越えです!」と田口の監督ぶりを絶賛。さらに「松本清張、野村芳太郎監督コンビということで、次回作は映画『砂の器』になります!」と自らを1970年代から1980年代にかけて話題作を連発した原作者と映画監督コンビになぞらえて、早くも次回作の構想をぶちまけていた。
『文科系クローズ ZERO』『卒業できない文科系ROOKIES』『余命70年の童貞』など、みうらと田口が提唱するキャッチコピーが絶妙な『色即ぜねれいしょん』。ロックな生き様にあこがれる高校生・乾純(渡辺)が、旅行先の隠岐島で経験する淡い初恋と別れが、甘酸っぱく描かれている。
映画『色即ぜねれいしょん』はシネセゾン渋谷、新宿バルト9、吉祥寺バウスシアターほかにて全国公開中