綾瀬はるか、35年ぶりに解禁された禁断の軍艦島に初上陸!!
17日、長崎県の軍艦島(端島の俗称)で、映画『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』に登場するホッタラケの島と軍艦島が姉妹島として提携する認定式が行われ、ヒロインの遥の声を担当した綾瀬はるか、佐藤信介監督、そして長崎市長の田上富久氏が登場した。
軍艦島は2009年の4月、1974 年に閉山して以来およそ35年ぶりに一般に解禁されるようになった。その軍艦島に初上陸した綾瀬は、「建物がしっかり残っていることに、びっくりしました!」と島の様子に驚きを隠せなかったようだ。さらに田上市長から軍艦島が現在世界遺産の暫定リストにあがっていることを知らされると、「次の世代に伝えられるよう、世界遺産に認定されるといいですね。映画も軍艦島も人の記憶に残る作品や場所になってほしい」と姉妹島同士、仲良く運命を共有できることを願った。そして、世界遺産にちなんで、自身については「世界遺産じゃなくて、自分遺産になりたいです!」と語り、作品一つ一つを大事にすることによって自分自身を心に残し、さらに人の心に残る女優になりたいと、綾瀬らしいほのぼのとしたコメントで表現した。
一方、田上市長はこの画期的なイベントが行われることになった理由を「ホッタラケにされたもので作られたホッタラケの島と軍艦島には共鳴するものがある」と語った。佐藤監督も、「この映画では、ホッタラケにしていたものにこそ、宝物はあるんだということを伝えたかった。軍艦島も同じで、訪れた人が何かを感じとってほしい」と映画同様、軍艦島にも人々が忘れてしまった大切な何かがあることをアピールした。
軍艦島は端島の俗称で、その島影が戦艦土佐に似ていることから名付けられた。長崎港から約18キロメートル沖合に位置し、大きさは南北約480メートル、東西約160メートル、周囲約1.2キロメートルの小さな島。1810年に石炭が発見されて以来、海底炭坑として知られ、最盛期には5,200人が島に住み、当時の東京の人口密度の約9倍ともいわれていた。閉山後、日本初の鉄筋コンクリート造高層集合住宅は廃墟となったが、日本の近代建築史上において、重要な文化的遺構として知られている。
映画『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』は8月22日より全国東宝系ほかにて公開