妻夫木聡の衝撃的な姿が!? 新境地を開いた映画『ノーボーイズ、ノークライ』
妻夫木聡が全編にわたって韓国語のセリフに初挑戦し、映画『チェイサー』のハ・ジョンウとの共演も話題の映画『ノーボーイズ、ノークライ』で、新境地を開いた妻夫木の衝撃的な姿が注目を集めている。
本作で妻夫木が演じているのは、家族のために自分の夢や希望を犠牲にして、ジレンマを抱えながら生きる青年、亨。裏組織の下っ端要員としてこき使われ、一見おとなしい好青年風に見える亨が、大金を手に入れるために奔走し始めるあたりから物語はがぜん面白くなってくる。金のためなら平気でボスにも嘘をつき、韓国からの運び屋ヒョング(ハ・ジョンウ)への脅迫だってお手のもの。鬱屈(うっくつ)を晴らすために必死に駆け回り、ときに暴力的でダークな一面も見せるなど、妻夫木の役者魂が宿る衝撃的な姿に胸が熱くならずにはいられない。
「大人になるために、いろんなことを勉強しなくてはいけないことは当たり前のことだし、自分も大人にならないとダメだということもわかっています。でも、最近は子どもでいることが意外に大切なことじゃないかって思うんです」と自身の演技のスタンスを明かしてくれた妻夫木。そこには無心であることを追い求め、慣れをよしとしない役者としての心意気が感じられる。
「日本だけの仕事ではなかなか得られないような刺激や経験を、たくさんもらえた作品だった」と撮影を振り返る妻夫木からは、役者としての成長と確かな自信すらうかがえる。俳優・妻夫木聡の新たな魅力を堪能できるとともに、人の心の豊かさや美しさを思い出させてくれる本作に、多くの人が心を揺さぶられるに違いない。
映画『ノーボーイズ、ノークライ』は8月22日よりシネマライズ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほかにて全国公開