押尾学出演作の公開無期延期が決定、主演の加藤和樹がブログでコメントを発表
押尾学の逮捕を受け、公開の有無が協議されていた映画『だから俺達は、朝を待っていた』について、正式に公開無期限延期が決定し、主演の加藤和樹が自身のブログでコメントを発表した。
自身初の単独主演作ということで、加藤は撮影現場で「毎日が楽しいし、(共演者は)みんなそれぞれ個性的で、現場で(アドリブ的に)芝居が生まれることもあるのでライブ感があって面白い。撮影の合間の会話も楽しんでいます」と撮影を楽しんでいる様子だった。そんな中、共演者の不祥事による公開無期限延期の事態に、自身のブログに「俺は大丈夫だからね」というタイトルで「非常に申し訳ないし、残念だ」とコメントした。
さらに公開を待ちわびていたファンに向けて「ライブで結構エピソードを話して期待させてきたしね。本当にごめん。なにより……悔しいな」と素直な気持ちを吐露した。事件に関しては「事件のことをとやかく言うつもりはない。言ったところで何が変わるわけでもないしね。でも……俺は信じてた」と最後まで希望を捨てていなかったことを明かしたが、現実はそんなに甘くはなかった。
「個人の甘えた嘘や考えがみんなの気持ちを裏切ることになる。『俺は……自分は大丈夫?』って深く考えたよ。(中略)自分に甘く、過保護にする事は、この芸能界だけではなく、どこの世界でもプラスにならないことだと思う。でもそんな強い奴はなかなかいない。(中略)だから頭の中にいつもこう刻んでいる。『誰もひとりじゃない、ひとりじゃ生きられない』」と今回の出来事が、決意を新たにするきっかけになったようだ。
そして最後に、「俺はみんなを裏切らない。こんなに応援してくれるみんなを裏切れない……だからこれからもよろしくお願いします」と締めくくった。この作品に関わったすべての人たちの思いを代弁したともいえる加藤のコメントの数々は、公開を待ちわびていたファンの気持ちを考えた、誠実さとまじめな人柄がにじみ出ていた。