コメディ王ウィル・フェレルが量子古生物学者に!ワイヤーワークもこなしたマーシャル博士
映画『俺たちフィギュアスケーター』で知られるコメディアンのウィル・フェレルが新作映画『マーシャル博士の恐竜ランド』について語ってくれた。本作は1970年代の人気テレビシリーズを映画化した抱腹絶倒のアドベンチャー・コメディー。
フェレル演じるマーシャル博士は、自ら編み出したタキオン理論を基に、タイムトラベル装置を完成。女性科学者のホリーと案内人の3人で、時空を超えた未知の世界へと向かったものの、そこは未知なる生き物が巣食う場所だったというストーリー。
「子どものころ、オリジナルのテレビシリーズの大ファンだったんだよ。本作のベースとなったテレビシリーズはとてもユニークな作品だった。爬虫(はちゅう)類みたいなエイリアンが出てくるし、半分人間で、半分猿みたいなキャラも出てくる。SFのフィーリングもあって、とてもクールだったよ。それを再びクリエートし、同時に新しいジャンルのアドベンチャー・コメディーを作れるいい機会だと思ったんだ」と本作が制作された経緯を語るフェレル。
また「リック・マーシャル博士は量子古生物学者なんだ。一時は有名だったんだけど、みんな彼の理論はクレイジーだと思っていて、落ち目っていう設定さ。でも、ついにタイムワープできるマシーンを発明して、彼の理論を試すために恐竜ランドに行くわけさ」と自身が演じるキャラクターを分析。本人は真面目そのものなのに、周囲から見るとかなりクレイジーという役柄は、まさにフェレルにピッタリだ。撮影に関しては、灼熱の砂漠でのロケや、恐竜に追いかけられて全力疾走したり、高いところから綱にしがみついたりと、肉体的にハードだったようだ。
しかし、「8メートルもある恐竜が僕を食べようとして追いかけてくるところを想像するのはなかなか難しかったよ! 足首をねんざしたり、打ち身ができたりとかはあったけど、大体は大丈夫だった。こんなにたくさんのワイヤーワークをやったのは初めてだね」と新しい経験に興奮気味だ。劇中のキャラクターとは違い、とてもおとなしくて優しい雰囲気を持つフェレル。ちなみに「リアルな特撮とコメディーがうまく混ざった、エンターテインメント満載のアドベンチャー映画になっているところ」がお気に入りとのこと。
これまでのフェレル主演映画同様、思わず大声で笑ってしまうシーンいっぱいの本作。フェレルならではのユーモラスな演技を存分に楽しんでもらいたい。(取材・文:吉川優子 / Yuko Yoshikawa)
映画『マーシャル博士の恐竜ランド』はTOHOシネマズ みゆき座ほかにて全国公開中