板尾とARATAがカンヌで居眠り?休業宣言した是枝は「複雑な心境です」
映画『空気人形』の初日舞台あいさつが26日、東京・渋谷で行われ、ペ・ドゥナ、ARATA、板尾創路、是枝裕和監督が登壇した。
司会者から、カンヌでの上映中に居眠りをしてしまった話をされた板尾は、「気づいたら映画が終わっていて……。上映後、お客さんがすごく拍手をしていて、僕が起きたことに拍手しているのかな? おはようってことなのかな? って思いましたね。あんな目覚ましは初めてでした(笑)」と照れながらビックリ体験を話し、会場から笑いが巻き起こった。「実は、僕も気づいたら話が飛んでいて……。あせって横の板尾さんを見たら、目をつぶっていたので安心しました。ごめんなさい」とARATAも暴露。すかさず板尾が「上映前の夜ご飯がアカンかった。血糖値が上がるから……」とコメント。そんな二人のコメントを聞いた監督は、「複雑な気持ちです」と苦笑いだった。空気人形を演じたペ・ドゥナは、「そんなことになっていたのは知らなかったですね。本当は、夜になればなるほど、感性が研ぎすまされるじゃないですか。だからわたしは、映画に入り込んで観ていましたね。思わず涙が出てしまいました」と答え、三者三様のカンヌでの上映会秘話を披露した。
本作をもって休業宣言をしている是枝監督は、「これまでの作品を超えるコラボレーションが生まれた、色んな意味で新しい発見ができた作品でした。自分の力以上のものができたと思います。自分の作品なんだけど幸せになる作品でした。ちょっと休もうと思っているのですが、鍛え直して大きくなって戻ってこようと思います」と力強くコメントし、再び戻ってくることを約束した。
本作は、心を持った空気人形を軸に、人間の喜びと悲しみを描いたファンタジックなラブストーリー。カンヌ国際映画祭で絶賛され、アメリカをはじめ世界15か国で配給が決定している。
映画『空気人形』はシネマライズ、新宿バルト9ほかにて全国公開中