結婚詐欺師を演じた堺雅人、プライベートでは「だまされる方です」とぶっちゃけ!
4日、TOKYOFMホールにて映画『クヒオ大佐』舞台あいさつ付き特別試写会が行われ、堺雅人と松雪泰子が登壇した。
あまりにも雑なニセの経歴を使用していながらも、何人もの女性をだますことに成功した実在の結婚詐欺師・クヒオを演じた堺は「最後まで、どんな人かわかりませんでした……(笑)」と苦笑。だまされる女性を演じた松雪も「どう考えてもおかしいのに、彼女はクヒオを信じているので、純粋過ぎてイタイ感じになれば……と思いながら演じました(笑)」と皮肉まじりに役づくりについて語った。
司会に「だまされている知人がいたことは?」と問われた松雪は、「いたことありますね。遠回しに『やめておいた方がいいよ』って言いましたけど……この話、あまり言ったらまずいですよね(笑)」と言葉を濁しつつ苦笑いした。終始ニコニコとしながらそれを聞いていた堺は「僕はだまされる方です」とキッパリ。「相手が謙遜(けんそん)で言っていることも真に受けてしまうので、僕の前で謙遜はしないでくださいね(笑)」と観客へ忠告し、場内は笑いに包まれた。
この物語から結婚詐欺にだまされない方法を学ぶためか、この日会場に集まったのは婚活真っただ中の女性たち。彼女たちは入口で配られた婚姻届を振りながら「クヒオ大佐、結婚してー!!」と叫び、それを見た堺は「ここから見ると、すごい光景ですよ(笑)!」と観客へ向かって叫び返していた。
『クヒオ大佐』は、日本人ながら付け鼻をしてアメリカ人になりすまし、「父はカメハメハ大王の子孫」などのありえない血縁関係を並べ、総額1億円とも言われる金をだまし取った詐欺師のクヒオをモデルにした物語。犯罪者ながらなぜか憎めないクヒオを演じた、堺の見事な演技に注目だ。
映画『クヒオ大佐』は10月10日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国公開