浮気を重ねるダメ夫…浅野忠信は男のロマンに共感し、松たか子は女らしい冷静なジャッジ
太宰治の同名短編小説を原作に、小説家の夫とその妻の姿を描いた映画『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』の初日舞台あいさつがTOHOシネマズシャンテで行なわれ、浅野忠信、松たか子、広末涼子、堤真一、妻夫木聡、伊武雅刀、室井滋、そして根岸吉太郎監督が登場した。
本作の主人公は、小説家として才能にあふれながらも酒におぼれ、浮気を重ねるダメ夫・大谷と、そんな大谷をいつも明るく支え、生き生きと暮らす妻・佐知。佐知を演じた松は、そんな女性の生き方について「人それぞれの人生で、彼女はそれが幸せだと思ったんでしょうし……皆さん、同じように生きようと思って嫌な思いをされませんように。一生懸命生きている人たちの姿を見て、自分なりの幸せを探していってもらえばいいので、無理に押し付ける気はさらっさらないです!」と女性らしい冷静な見方を披露した。
一方、大谷を演じた浅野は「男としていろいろと学ぶことができた」とのこと。「おススメはしませんけど……あこがれ、というと変ですが、男としてこういう生き方をしてみたいという共感もあります。」と語り、男性としてのロマンを感じているよう。
『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』は、太宰の同名短編小説を基に、大酒飲みで浮気性の小説家を夫に持ちながら、明るく生きていく妻の姿を描く物語。
映画『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』は10月10日よりTOHOシネマズシャンテほか、全国東宝系で公開中