根がしっかり者の藤原竜也、それでもカイジ続編はまた自堕落に?
10日、映画『カイジ 人生逆転ゲーム』の初日舞台あいさつが行なわれ、主演の藤原竜也をはじめ、天海祐希、香川照之、山本太郎、そして佐藤東弥監督が、大きな声援に迎えられてステージに登壇した。
人生を変える決死のゲームは、勝てば大金を手にし、負ければ地下施設へ送られるという設定。カイジは地下での強制労働で得たわずかな初給料を、缶ビールと焼き鳥に使ってしまう。そんなエピソードに絡めて、初任給の使い道を聞かれた藤原は、「15歳の夏だったかな。そのころは缶ビールも買えませんからね。母親に少し渡したような覚えがあります」と幼くして親孝行だったよう。また、「貯金した」という天海は、「19歳か20歳のときだったと思いますけど……それまで宝塚の学費を出してくれた両親に、もう仕送りは結構ですって大見得を切ったんです。ビックリするくらいの大金だと思ったら、それ実は3か月分で……でも仕送りは結構って言っちゃったから、その後は自分でやりくりしました」とこちらも堅実な思い出を明かした。
劇中の負け組カイジとは違い、しっかり者の出演者たちだが、もしもこの映画の続編が作られるとしたら、カイジはどうなっている? という質問に、藤原が「大変な思いをして地上に出ましたから、間違いを犯すことなくしっかり生きていてほしい、と思います」と率直に答えると、香川と山本はすかさず「それじゃ続編ができないと思いますけど……」「違う話になっちゃうよ」とツッコミを入れた。藤原は照れ笑いを見せながら開き直って、「そうですね、やっぱりカイジにはまた自堕落な生活を送ってもらって、もう一度逆戻りしてもらいたいと思います。強制労働後のビールの味が忘れられないので、もう一度戻ってきます!」と懲りないカイジの続編に期待をもたせてくれた。
映画『カイジ 人生逆転ゲーム』は、福本伸行の大ヒット漫画を映画化したエンターテインメント作品。友人の借金の保証人となったフリーター・カイジが、一獲千金を夢見て豪華客船エスポワールでの生死を懸けたゲームに挑む。
映画『カイジ 人生逆転ゲーム』は全国東宝系で公開中