イギリスで大注目!日本の女性監督陣!アジアでは日本映画が一番と映画祭ディレクター
多数の日本映画が選出されているレインダンス映画祭のディレクター、エリオット・グルーヴと、フィルム・キュレーター、ジャスパー・シャープが、それぞれ日本映画、日本の女性監督に特に注目していることを明かした。
日本映画が多く選出された理由についてグルーヴは「レインダンス映画祭は、ずっと日本映画に注目してきた。アジアでは日本映画が一番だよ。彼らも世界に作品を送り出そうとがんばっているし、僕らはそれを引き出そうとがんばっているということだよ」と語る。
映画選考を担当するシャープは「特に今年は女性監督に注目してほしい。これまでも世界的に認められた日本映画はたくさんあったけど、男性監督が優位だった。小津、黒澤とかね。今回の日本映画の監督は男女が半々なんだ。すばらしい女性監督が日本にたくさん出てきている」と女性監督を強調する。確かに、今回、参加の日本映画中、女性監督は河瀬直美、安藤モモ子、タナダユキ、岨手由貴子、浜野佐知と長編では11作品中、5作品、短編にいたっては、佐藤有紀、矢部真弓、別府裕美子と選出の3作品とも女性監督だ。
日本の女優の魅力が印象深い作品も多い。園子温監督『愛のむきだし』と安藤モモ子監督『カケラ』の両方でヒロインを務める満島ひかり、同じく『愛のむきだし』とタナダユキ監督『俺たちに明日はないッス』で重要な役どころの安藤サクラなど、それぞれ全く違ったタイプの役柄を演じた作品のW上映となり、演技力のほどを見せつけている。
また、2人そろっての登場でさまざまなイベントに華を添えている、安藤モモ子監督と母、安藤和津の美人親子ぶりも際立つ今年のレインダンス映画祭、さまざまな意味で日本女性のあたり年と言えそうだ。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)