日本人の過酷な労働時間への訴えがイギリス人に共感!レインダンス映画祭で土屋トカチ監督が受賞!
10月11日(現地時間)、ロンドンで開催中のレインダンス映画祭で、土屋トカチ監督の映画『フツーの仕事がしたい』がドキュメンタリー賞を受賞した。
本作は、月552時間労働で体を壊すまで働かされたトラック運転手の皆倉信和さんを追ったドキュメンタリー。上映後の監督へのQ&Aの様子からも、観客に強く訴えかけたとわかるパワフルな作品だった。受賞者発表セレモニーを前に、土屋監督に式典の段取りを聞いたところ「ノミネートされた人は、前に出て並ぶことになってるんです。いやなんですよね、手をたたくだけの人になっちゃたりすると」と語っていた監督だが、いやな思いはせずに済んだようだ。
海外長編作品中の最高賞となるベスト・インターナショナル賞は『マイ・スーサイド』(原題)と『25カラット』(英題)が分け合った。そのほかの主な受賞作品は、新人賞に『レッドランド』(原題)、ベスト・マイクロ・バジェット賞に『コリン』(原題)、ベスト・イギリス作品賞に『ダウン・テラス』(原題)。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)