長谷川初範、村人を救った実在の村長に!命の尊さを訴える!
20日、新宿武蔵野館にて映画『いのちの山河~日本の青空II~』完成披露試写会が行われ、長谷川初範、とよた真帆、加藤剛、夏原遼、若井なおみ、阿部百合子、大澤豊監督が舞台あいさつに登壇した。
本作は2007年に全国で自主上映された、映画『日本の青空』の第2弾として制作された。岩手県の沢内村の村長として村人たちのために人生を賭けた故・深沢晟雄氏を演じた長谷川は「彼の人間としての温かさ、スケールの大きさ、ダイナミズムを伝えたかった」と真剣な表情で語った。続けてとよたが「深沢さんのような人が1人でも多く増えたら、きっともっと日本は良くなってゆくと思います。何をするにも、根源にある思いが大切。いろいろなことを考えさせられました。1人でも多くの方に観てほしい」と笑顔ながらも目をうるませて語ると、その熱い思いが観客に伝わったのか、会場から多くの拍手が沸き起こった。
高齢者や乳児の医療費問題をテーマにした社会派映画の舞台あいさつとあって、会場は神妙な空気に包まれていたそんな中、夏原にマイクが渡ると「本日はわたしのためにお集まりいただきまことにありがとうございます」と果敢にもギャグを繰り出し、さらに「わたしは自分で言うのもなんですが、非常に白衣の似合う男です。この作品では白衣を着ることができてうれしかったです」とユーモアたっぷりのコメントを披露。すると意外にも観客から笑いが巻き起こり、会場は温かな雰囲気となり、「スタッフとキャストを合わせたよりも多い支援者の方々に、心からの感謝を!」という夏原の美しいオチで、舞台あいさつは盛り上がりのうちに終了した。
『いのちの山河~日本の青空II~』は、すべての命は平等に尊いという強い思いを胸に、豪雪と多病と貧困にあえいでいた沢内村の村長(長谷川)の人生を描いた感動作。深沢村長は、国や県からの反対にも負けず、全国で初めて60歳以上の高齢者と乳児の医療費無料を実現させた実在の人物。
映画『いのちの山河~日本の青空II~』は11月14日より新宿武蔵野館にて公開