不況なのにブロードウェイは記録的な景気の良さ!ハリウッドスターが1週間で18億円稼ぐ
ブロードウェイ全体の興行収入が10月12日から18日の一週間で、近年のブロードウェイの記録を打ち破る2,110万ドル(約18億9,900円 1ドル=90円計算)をたたき出したとニューヨークタイムズ紙が伝えている。これに大きく貢献しているのが、ヒュー・ジャックマンとダニエル・クレイグが共演している舞台「ア・ステディ・レイン」だという。
「ア・ステディ・レイン」は、登場人物がシカゴの警察官を演じるヒュー・ジャックマンとダニエル・クレイグだけという二人の演技が光る作品で、一週間の興行収入は100万ドル(約9,000万円)を超えるものだったそうだ。また、ジュード・ロウが主演する「ハムレット」も好調で、一週間で約90万ドル(約8,100万円)を稼いでいる。
昨年、最も興行収入を稼いだ「エクウス」は、ダニエル・ラドクリフ主演で話題となっていたことから、ピープル誌は「ハリウッドスターがブロードウェイの記録を打ち破った」と伝えている。ブロードウェイの劇場等を運営するシュバート教会の会長フィリップ・J・スミスも、「これら3つの劇はセンセーショナルなビジネスだ。景気が完全に回復していないことを考えるとなおさらだ。この3作品のおかげで、不景気にもかかわらず、ブロードウェイは景気の良い秋を迎えることができた」と話している。
秋は、次々と新作が公開される、ブロードウェイのシーズンと言われている。ミュージカルが主流のブロードウェイで、この3つのストレートプレイが躍進したのは、やはりハリウッドスターたちの活躍のおかげといえるだろう。またハリウッドでは、ミュージカルの映画化も盛んで、日本で2010年春に公開される映画『NINE』も、ブロードウェイのミュージカルを基にしたものだ。ハリウッドとミュージカルの関係はますます深いものになっていきそうだ。