水谷豊、感激!市川崑監督幻の傑作映画ついに上映!主演俳優として28年ぶりに息子役と対面
29日、スペースFS汐留で映画『幸福』発売記念特別試写会舞台あいさつが行われ、主演の水谷豊とソフト化をプロデュースした河井真也氏が登場した。
本作は2008年2月に92歳で逝去した名匠市川崑監督の幻の傑作といわれた1981年製作のミステリー作品。水谷いわく「大人の事情」によって、長らく再上映及びソフト化がされてこなかった作品だ。本作が復活すると聞いた水谷は「最初は『え?』と思いましたよ。でも今回このようなことになって、言葉にできないくらいうれしい!」と喜びを表現。
本作のソフト化が難航した原因について、河井氏はすべてを明らかにできないとしながら、「当時はビデオのない時代ですから、いざビデオ化となると、原作者とのビデオ契約もしなければならず、ゼロからオファーしなければいけなかった。あとはシルバーカラーと呼ばれる独特の手法を用いた撮影方式もソフト化に際してネックになった」とここまでに至る裏話のごく一部を明かした。
そしてトーク中にサプライズゲストとして、水谷演じる村上の息子、勉を務めた黒田留以氏が来場。役者を引退したという黒田氏は、偶然にも今回の試写会を知り応募。何も知らされていなかった水谷は「こんなことってあるんですね。試写会に当選しなかったら、会えなかったんですねぇ~」と感慨深げに、約28年ぶりの再会に目を細めていた。
本作は、エド・マクベインの「87分署シリーズ」の一編「クレアが死んでいる」を原作にしたミステリー。主演の水谷が幼い子どもを抱えた刑事役に挑戦し、ファンからはテレビドラマ「相棒」シリーズの原点といわれている。
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