『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』が国内土日興収ナンバーワンに!『沈まぬ太陽』をぶっちぎり
映画週末興行成績
6月25日に急逝したマイケル・ジャクソン幻のロンドン公演のリハーサル風景を収録したドキュメンタリー映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』はやはり強かった。国内の週末興行成績で洋画としての首位獲得は、8月25日付けで首位を獲得した映画『ナイト ミュージアム2』以来のこととなる。
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10月28日(水)から当初は2週間限定の予定で全世界同時公開された本作は、前売券の販売枚数が24万枚に迫る勢いの中、全国324館で公開がスタート。週末2日間で動員44万9,297人、興収5億1,719万5,390円と、いわば社会現象と呼んでもいいほどのハイペースな興行で、文句なしの1位獲得となった。さらに公開5日間の累計成績を見ると、動員が78万1,900人、興収は9億2,989万3,790円にまで達しており、このペースなら動員100万人突破も時間の問題だろう。実際に鑑賞した人からは絶賛の声が相次いでいることから、上映期間をさらに2週間延ばして、11月27日(金)まで上映を続けることが決定。どこまで記録を伸ばせるかに期待が集まる。
2位は先週と同じく渡辺謙主演の映画『沈まぬ太陽』。動員25万4,316人、興収2億7,443万1,520円と、前週比で109.6%の右肩上がりの興行。重量感があり、見ごたえのある大作だということで、中高年層を中心に口コミが広がったことが伺える。そして先週の首位から3位に落ちたのは井上真央主演の映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』。ランキングの上では上位2作品の勢いに押された形だが、それでも土日の興収は前週比88.2%と安定した成績をキープしている。
4位に初登場となったのは人気アニメシリーズの劇場版第6弾『映画 フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?』。全国159館で公開された本作は、初日2日間で動員16万6,108人、興収1億7,026万9,700円を記録するなど、プリキュアファンの女の子たちが多数劇場に集まった模様。そして5位は公開4週目となる映画『カイジ 人生逆転ゲーム』が好調さをキープしている。一方、6位に初登場ランクインしたのは弱小陸上部が箱根駅伝を目指す映画『風が強く吹いている』。初日2日間の成績は動員が7万9,105人、興収8,741万7,400円ということで、まずまずの出足といったところだろう。
7位の映画『仏陀再誕』、8位の映画『ワイルド・スピード MAX』、9位の映画『私の中のあなた』はそれぞれ先週からワンランクずつダウン。そして10位に初登場となったのはアカデミー賞脚色賞を受賞した映画『サイドウェイ』を日米のキャスト・スタッフでリメイクした映画『サイドウェイズ』(FOX)。小日向文世、生瀬勝久、菊地凛子、鈴木京香が共演した大人のためのコメディである。
今週末は映画『スペル』『PUSH 光と闇の能力者』『SOUL RED 松田優作』『ソウ6』『天使の恋』『大洗にも星はふるなり』といった作品が公開予定となっている。映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』の独走態勢を止める作品が出てくるかに注目が集まる。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)