佐藤蛾次郎が明かす、故松田優作の素顔！「昼からビールを飲んでタンメン」
松田優作さんの命日にあたる11月6日に公開されるドキュメンタリー映画『SOUL RED 松田優作』の公開直前トークイベントが5日、新宿ピカデリーで行われ、長年の友人であった佐藤蛾次郎が優作さんの素顔を語った。
1974年の映画『あばよダチ公』で優作さんと共演して以来、兄弟のように仲を深めたと語る佐藤だが、優作さんの第一印象は「衣装合わせのときに彼だけ来ていなくて、何て生意気な野郎なんだ」と思ったそう。しかし当時の優作さんはテレビドラマ「太陽にほえろ！」に出演中で多忙の身。誤解が解けた後は「映画の撮影初日の昼から、二人でビールを飲んでタンメンを食べてました。ほとんど毎日！」とすっかり意気投合したという。
俳優として、そして人間としてもストイックで厳しく、怖いイメージがある優作さんだが「全然怖くない。インタビューとかで彼の仕事をきちんと知らないで質問する人が多いから、あいつは怒るんです。はっきり言って誤解です！ 暴力を振るうわけじゃないし、全然怖くない」と力強く否定し、横で静かに聞いていた優作さんの妻である松田美由紀に「ね？」と念押しで確認。しかし松田は「……役に入る前は5メートル以上近づけない雰囲気がありましたね」とその怖いイメージ通りであることをやんわりと認める形に。
それでも佐藤の優作さんに対するよき思い出は尽きることなく「うちの家の引越しは、優作が仕切ってやってくれました。あのときはありがとうございました（笑）」と常に先輩の顔を立てる生真面目な優作さんの素顔を明かしていた。
映画『SOUL RED 松田優作』は11月6日より新宿ピカデリー、7日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開