混迷しているリメイク映画で、アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップの共演が実現か?
アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップというハリウッドの人気俳優の二人が、リメイク映画で共演を果たすかもしれない。
ハリウッド・レポーター紙をはじめとする複数の業界紙が伝えたところによると、サム・ワーシントンが出演予定だった新作映画『ザ・ツーリスト』(原題)を降板し、その代役としてジョニーが出演交渉中とのこと。同作には、すでにシャーリーズ・セロンに代わってアンジェリーナが出演することが決まっており、ジョニーの出演が決まれば夢のスター共演が実現することになる。
本作の人選をめぐってはかなり混迷しており、本作は当初トム・クルーズ主演映画として製作される予定だったが、トムはジェームズ・マンゴールド監督の新作映画『ナイト・アンド・デイ』(原題)へ出演するために降板した。その後、トムの代役として映画『ターミネーター4』で人気急上昇中のサムが抜てきされたが、ヒロインに決まっていたシャーリーズが降板し、監督に決まっていたバハラット・ナルルーリまでも降板した。そこへ、シャーリーズの代役としてアンジェリーナの参加が明らかになり、アンジェリーナがラッセ・ハルストレム監督と談笑している姿がパパラッチされたことから、新監督としてラッセ監督の名前が挙がったが、映画『善き人のためのソナタ』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクが監督候補に挙がっていた。しかし、スタジオ側はフロリアン監督は注文が多く扱いづらいと判断し、映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のアルフォンソ・キュアロン監督と交渉中だそうだ。そして、ここへ来てサムの降板に、代役として浮上したのがジョニーだ。LAウィークリー誌のコラムニストのニッキ・フィンケによると、フロリアン監督とアルフォンソ監督は大手エージェンシー「ユナイテッド・タレント・エージェンシー(UTA)」に所属しており、UTAクライアントの中で本作の監督を模索しているのではと伝えている。ちなみに、ジョニーもUTAのクライアントの一人であり、これも何か関係があるのかもしれない。ここまでキャストやスタッフが変更されると製作が危ぶまれるところだが、アンジェリーナとジョニーの共演が実現するなら、新監督も早期に決定するかもしれない。
本作は、2005年のフランス映画『アントニー・ジマー』をハリウッド・リメイクするもので、オリジナル版ではイヴァン・アタルとソフィー・マルソーが主演したロマンチック・サスペンスだ。ストーリーは、マフィアと警察から追われているプロの犯罪者と彼を逃がそうとする恋人、そして逃亡劇に巻き込まれてしまった平凡な旅行者が繰り広げるスリリングな物語だ。出演が決まれば、ジョニーは逃亡劇に巻き込まれてしまう旅行者を演じ、アンジェリーナは恋人のために主人公を騙すファム・ファタールを演じる。