実在の『レインマン』キム・ピークさんが死去
ダスティン・ホフマンとトム・クルーズ主演の映画『レインマン』で、主人公レイモンドのモデルとなった「実在のレインマン」、キム・ピークさんが心臓発作のため死去した。キムさんは知的障害を持ちながら驚くべき記憶力で周囲の情報を瞬時に頭に入れてしまう能力を持っており、映画『レインマン』の脚本家バリー・モロウ氏と出会ったことから映画となった。
脳に傷害を持って生まれたキムさんは、医師から「読み書きは不能、社会には出られないだろう」と宣告されたが、2歳になるまでに読み書き、本の暗記までできる能力を見せたという。映画でレイモンドを演じたダスティン・ホフマンは役作りのためにキムさんとともに時間を過ごし、その行動を真似たが、キムさんと別れる際には彼に「僕がスター(星)なら、君は大空だね」と愛情の言葉をかけたという。キムさんは故郷ソルトレイク・シティで58歳の生涯を閉じた。