口コミでロングランを続けるアニメ映画『マイマイ新子と千年の魔法』ついにフランスへ
昭和30年の山口県を舞台に、小学3年生の少女の生き生きとした日常を描く長編アニメーション『マイマイ新子と千年の魔法』が異例のロングランを続け、ついにはフランスで行われる第20回シネ・ジュニア国際映画祭コンペティション部門での正式上映が決定した。
『マイマイ新子と千年の魔法』はスタジオジブリで経験を積んだ片渕須直監督と『時をかける少女』など良作アニメを手掛けるマッドハウスが手を組み、純粋で素朴な世界観を創り上げた上質の長編アニメ。
当初新宿ピカデリーで公開され、いったんは終了したもののファンの熱い声で阿佐ヶ谷でアンコール上映されることが決定し、そこからブレイク。ラピュタ阿佐ヶ谷の劇場は連日満員の大盛況となった。
作品自体の評価はもともと高く昨年8月にスイス南部にて開催された第62回ロカルノ国際映画祭にてワールドプレミアを飾った本作は、10月には、アヌシー(フランス)、ザグレブ(クロアチア)、広島と並び、国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)が公認する世界4大アニメーション映画祭に数えられるオタワ国際アニメーションフェスティバル(カナダ)でも正式上映し、高評価を得てきた。
そしてこのたび世界的に著名なアニメーション映画祭を擁するフランスで開催される第20回シネ・ジュニア国際映画祭コンペティション部門での正式上映が決定した。またこのほかにもフランスで行われるカルト・ブランシ、第10回イマージュ・パル・イマージュなどの映画祭に次々と出品が決まっている。