高岡早紀「あれからわたしも太りました」と告白…広田レオナも「9キロ太りました」とぶっちゃけ
10日、品川プリンスシネマで映画『コトバのない冬』完成披露上映会が行われ、監督の渡部篤郎、高岡早紀、広田レオナが舞台あいさつに登壇した。
本作が撮影されたのは2004年。実に6年越しでの公開に、監督の渡部は「やっとお披露目となりうれしい限りです。自主制作なので、いつ上映するかなど、そういうことは特に決めずに撮影していました。でもいつかは皆様の前に出したいとは思っていました」と公開の喜びを静かにかみしめていた。そんな監督の言葉を受けて高岡は「あれからもう6年も経ったのかと驚いているんですけども、皆さんの前に公開できるということで、楽しみにしております。(ポスターに写った姿を見て、このころに比べて)わたしも太りました」と告白。すると、広田も「わたしは9キロ太りました。9キロ太るって、人としてまずいですよね」と女優陣がぶっちゃけトークを連発。撮影から6年という年月に、三人ともそれぞれ思うところがあったようだ。
渡部の監督ぶりを聞かれた高岡は「とにかく渡部さんは気配り屋さんで、現場の雰囲気をうまく盛り上げてくださっていました。でも撮影方法が変わっていて、最大4つのカメラが(同時に)回しっぱなしなんです。そのプレッシャーは大変でした」と撮影秘話を語った。広田も「遭難しそうになって命がけで撮影したシーンがあったんです。山の中にスノーモービルで入って、わたしが運転できないから、監督が代わりに運転するんですけど、視界ゼロの猛吹雪の中を時速150キロで走るんで、もう絶対死ぬと思いました。この人と一緒に死にたくない、好きな人と死にたいと思いました」とコメントし、会場を笑わせた。しかし、完成した作品では「命がけで撮影したシーンなのにカットされていたんで、わたしはこの映画にあまり出ていません」とぼやく広田に、思わず恐縮していた渡部監督だった。
本作は俳優の渡部が初監督に挑んだ異色の人間ドラマ。北海道の小さな町を舞台に、落馬事故によって、ほんの少しの間だけ記憶を失った女性(高岡)と、言葉を発しない男性(渡部)との交流をつづる。しんしんと雪の降る静かな時間を切り取り、リテイクなしで俳優たちの自然体を映し込んだ、渡部の演出にも注目だ。
映画『コトバのない冬』は2月20日より渋谷ユーロスペースほかにて全国公開