新しい『スーパーマン』映画の指導者として『ダークナイト』のクリストファー・ノーランが就任!
製作が発表されてから3年以上たった今も、いまだ監督さえも決まっていない新しい『スーパーマン』映画にクリストファー・ノーラン監督が参加することが明らかになった。ハリウッドニュースサイトDeadline Hollywoodのニッキ・フィンケとマイク・フレミングの二人が独占スクープとして伝えたところによると、シリーズを製作するワーナー・ブラザースが、新しい『スーパーマン』映画のためにノーラン監督を起用したとのこと。しかしながら、ノーラン監督は「監督」や「脚本家」として起用されたわけではなく、映画の企画を進めるための「助言者」として雇われたそうだ。
興行的に失敗した映画『スーパーマン リターンズ』の続編企画を中止し、次回作としてシリーズを再起動する映画を製作するとワーナー・ブラザース取締役の口から明かされたのが2008年の夏のことだったが、それ以降、監督や主演スター、ストーリーさえもまったく決まらず混迷していた。ワーナー・ブラザースとしては、同じようにシリーズを再起動させて成功した『バットマン ビギンズ』や『ダークナイト』のときのノウハウをノーラン監督から教わろうと考えているようで、監督は新しい『スーパーマン』映画の指導者という立場になるようだ。
このように有名監督が監督以外の立場で起用されるのは初めてではなく、先月には、007シリーズ23作目にサム・メンデス監督が「監督」としてではなく「コンサルタント」として就任するかもしれないと報じられた。これは、ノーラン監督やメンデス監督のように多忙で才能ある監督を起用できなくとも、彼らから良いアイデアを得ることができ、彼らより安い契約料の若手監督を導いてもらえるというメリットがある。もちろん、ノーラン監督が監督として就任するのが一番ではあるが、スーパーマンのファンとしても今回のノーラン監督の起用は、長期に渡る製作中断を打開するための最高の戦略といえるだろう。
ノーラン監督がメガホンを取ることが期待されている『バットマン ビギンズ』、『ダークナイト』に続く映画は、デヴィッド・S・ゴイヤーとノーラン監督の弟であるジョナサン・ノーランが新しい脚本を執筆することが先日明らかにされたばかりで、バットマン新シリーズの3作目も期待したいところだ。