ユアン・マクレガー、『スター・ウォーズ』新三部作は俳優としてプラスにならなかった!?
映画『ウディ・アレンの夢と犯罪』に出演するユアン・マクレガーがインタビューに応じ、『スター・ウォーズ』新三部作が特別な作品ではないと心中を明かした。
本作は、名匠ウディ・アレンが映画『マッチポイント』『タロットカード殺人事件』に続き、ロンドンを舞台に撮り上げたロンドン三部作最終章。労働者階級の日々に不満を募らせる長男のイアン(ユアン・マクレガー)と、酒とギャンブルをこよなく愛する弟テリー(コリン・ファレル)がたどるこっけいな転落人生を描く。
アレン監督と初めて会ったときのことを「まるで彼が作る映画の中の人物になったようだった」と回想するユアン。「僕が先に到着して待っていると、遅れて現れたアレン監督はしきりにわびるんだ。しどろもどろになりながら『急いで歩くんだけど、どうしても遅れてしまう』ってね!」とその日の出来事を明かす。会話はトータル45秒ほどで、ユアンにピッタリの役があって直接会いたかったとアレン監督は短く伝えると「さよなら」と言って立ち去ってしまったそうだ。
それから数か月後、ロンドンでの撮影でユアンはアレン監督に再会したという。そんな強烈な個性の持ち主であるアレン監督には「俳優に直接話し掛けない」「名前で呼ばない」「演技指導をしない」などさまざまな逸話がある。初めて会った日の出来事もあったことから、ユアンは「何が自分を待ち受けているのかがあまりわからなかった」そうだ。しかし撮影が開始されるとそれら逸話とは180度違うアレン監督の姿があった。「現場で熱心に演技指導するアレン監督に会ったよ(笑)。間違いなく今まに会った監督以上の素晴らしさがあった」と絶賛する。
ユアンと言えば、必ず思い出される作品がある。それは、映画『トレインスポッティング』『ムーラン・ルージュ』、そして映画『スター・ウォーズ』新三部作だ。しかしユアンは「これまでのキャリアにおいては、ほかの40本近い作品の中のいくつかでしかない」と断言する。『スター・ウォーズ』新三部作については、気に入った作品であり、冒険の一員になれたことに喜びを感じているとしながらも「制作までの道のりは困難だったし、特殊効果のためにブルースクリーンの前で長く演じることは俳優としてはプラスにならなかった」と明かす。
本作の原題である『カサンドラ・ドリーム』にちなんで、夢を尋ねると「俳優」と即答するユアン。それはスターではなく、演技派俳優として今後を歩んで行きたいということなのだろう。
映画『ウディ・アレンの夢と犯罪』は3月20日より恵比寿ガーデンシネマほかにて全国公開