『アバター』キャメロン監督と元妻『ハート・ロッカー』のキャスリン監督がランチでニッコリ!
第82回アカデミー賞
15日(現地時間:日本時間では16日)、第82回アカデミー賞にノミネートされた俳優や監督がランチを兼ねてアカデミー賞の説明を受けるというノミニーズランチョンが行われ、候補者たちが一堂に会した。
2日に発表されたノミネートではジェームズ・キャメロン監督の『アバター』とキャスリン・ビグロー監督の『ハート・ロッカー』が共に最多9部門でノミネートされ、元夫婦対決だといわれている。この日、もちろんこの二人もノミニーズランチョンに出席し、集合写真では二人が隣同士に。ニッコリとほほ笑み合いお互いの健闘をたたえていた。
また、この日キャスリン・ビグロー監督は、短いながらも記者の質問に答えた。
Q:アカデミー賞にノミネートされるまでの道のりは長いものだったかと思いますが、いつごろからあなたの作品が世界にこれほどの影響を与えると感じはじめましたか?
キャスリン・ビグロー監督:それはなかなか難しい質問ね。映画づくりとは、解決が非常に難しい状況にあるものに焦点を当ててじっくり観察をするような作業なの。そしてイラクとアフガニスタンの現状が、そういった状況に一番当てはまるのだと思っています。中東情勢をめぐる政治的な問題が起きているから、この映画は注目されたのではないでしょうか。そうでなければ本当はとても抽象的な紛争だったはずです。
Q:撮影の時でイラクには入りましたか?
キャスリン・ビグロー監督:国境付近までは行きました。すぐ近くまでは行きました。
Q:先ほどキャリー・マリガン(『17歳の肖像』で主演女優賞にノミネート)がここであなたの後をついて回っていると言っていましたが、気がついてましたか?
キャサリン・ビグロー監督:わたしの方がつきまっとているのよ!(笑)彼女は本当に才能があるわ。
Q:この映画を企画された当初と、実際撮影が終わって編集をする段階になった後では、何かコンセプトなどに変化はありましたか?
キャスリン・ビグロー監督:いいえ。実際のところ、脚本が上がった時点で完璧に出来上がっていたので、ジェレミー・レナーやブライアン・ジェラティー、アンソニー・マッキーなどのすばらしい俳優を起用することができて、彼らが実に深みのある演技で、作品にリアリティを持たせてくれました。だから初めに思い描いていた通りのものが出来上がったと思っています。
なお、第82回アカデミー賞授賞式の模様はWOWOWで3月8日午前9時30分(日本時間)より生放送される。