『ドラえもん』『プリキュア』がワンツーフィニッシュ!春休みを迎え、多くの子どもたちが映画館に来場
映画週末興行成績
21日の春分の日を含む3連休も過ぎ、春休み興行もいよいよ本番となった。これに合わせてファミリー向け映画が多数公開され、全国各地の映画館は多くの子どもたちでにぎわっていた。
そんな中、3週連続で首位を獲得したのは映画『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』。シリーズ30周年で30作品目となる本作は、20日付けで、シリーズ通算の累計入場者数が9,000万人を突破したことも話題。世代交代を進めるために声優陣を刷新したことが賛否両論を巻き起こしているが、こと興行面に関していえば、ドラえもんブランドは健在であると言えるだろう。22日までの公開17日間における動員は140万人、興収は15億円を突破している。
初登場2位となったのは、プリキュアオールスターズDX第2弾となる映画『映画 プリキュアオールスターズDX(デラックス)2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!』。昨年末のNHK紅白歌合戦に出場した水樹奈々も声優として参加していることや、歴代プリキュアの登場などが話題に。小さな女の子を連れたファミリー層から男性のアニメファンまで、多くの人たちのハートをガッチリとつかみ、前年を上回る大ヒットスタートに。全国159館の公開で、初日3日間の成績は動員29万5,911人、興収3億1,852万1,200円となった。
3位は映画『シャーロック・ホームズ』、4位は映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』、5位は映画『アバター』がそれぞれワンランクずつダウン。そして初登場6位となったのは、ブロードウェイの大ヒットミュージカルを、映画『シカゴ』のロブ・マーシャル監督が映画化した映画『NINE』。全国313スクリーンでの公開となり、初日から4日間の興収は2億1,500万円、動員は17万人を記録。女優の杉本彩が劇中のダンスシーンを再現したり、桃井かおり、山本モナなどが参加したジャパンプレミアなども話題となり、劇場には多くの女性客が集まったという。そして7位の映画『ダレン・シャン』、8位の映画『スパイ・アニマル Gフォース』も、それぞれ初登場ランクインとなっている。
9位は、公開3週目のオスカー映画『ハート・ロッカー』が3ランクダウン。10位は公開4週目の映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』が5ランクダウンとかろうじてベストテン圏内に踏みとどまった。また11位はディズニーが手描きアニメを復活させた映画『プリンセスと魔法のキス』。そしてジョージ・クルーニー主演で、アカデミー賞の主要5部門にノミネートされた映画『マイレージ、マイライフ』が、全国30館という小規模公開ながら、12位という結果に。
今週末は、堀北真希、松山ケンイチ、手越祐也、アントン・イェルチンという若手俳優共演のラブストーリー映画『誰かが私にキスをした』のほか、映画『アーマード 武装地帯』『シェルター』などが公開予定。そのほか単館系では、香椎由宇、福士誠治ら出演で、川端康成の小説を美しいエロチシズムで描いた映画『掌の小説』、そして母乳アートなど過激なパフォーマンスが話題のアーティスト、増山麗奈を追ったドキュメンタリー映画『桃色のジャンヌ・ダルク』などにも注目したい。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)