ジョージ・ルーカス公認!「僕は世界一幸せなSWファン」とカイル・ニューマン監督感激!!
『スター・ウォーズ』(以下、SW)へのパロディーとオマージュが随所に盛り込まれた映画『ファンボーイズ』でメガホンを取ったカイル・ニューマン監督に、SWファンの地道な署名活動によって日本での公開が決定したいきさつやSWへの熱い思いを聞いた。
本作のポスターには、SWのシンボルとも言うべきダース・ベイダーのマスクをかぶった青年の姿(マスクをかぶっているのは実はニューマン監督)が大写しとなっている。「確かに最初、ルーカス側からは、ポスターにダース・ベイダーを使っちゃダメと言われてたんだ。ダース・ベイダーはSWのアイコンだからね。でも、ファンボーイズたちがこの映画を観たいと声を上げてくれたことと、実際に観た人の評判も高かったこともあって、粘り強く交渉した結果、ルーカス側もようやくこのポスターに納得してくれたんだ。こういうアイコン的なものを使わせてくれるってことは、本当に快挙だよね」とうれしそうに語るニューマン監督。結果として、SWの生みの親であるジョージ・ルーカス監督は、SW愛に満ちた本作を気に入り、SWのサウンドエフェクトの使用許可を与えるだけでなく、公式サイトで本作の紹介をしたり、ルーカスフィルムのイベントで本作の予告編を流したりするなど、多大なるバックアップを行っている。「すごくいい人だよね。そして、きっとこの映画がSWへのラブレターだってことが伝わったんだろうね。僕は世界一幸せなSWファンだよ」と笑顔を見せた。
本作は、映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の公開を待ちわびていた余命わずかの友人の「死ぬ前に映画『エピソード1』を観たい」という夢をかなえるべく、仲間たちがルーカスフィルムからフィルムを盗み出そうと奮闘するという物語。彼らの姿は明らかに滑稽(こっけい)だが、だからこそ何かを愛さずにはいられないすべてのファンボーイズ&ファンガールズが共感できるラブレターとして、人々の心に染みわたる。「でも、スタジオ側はもっと大きな映画にしたいと考えていて、10代の観客に受けるように病気の部分は削ってしまおうと言い出したんだ。でもその部分がないと彼らはただのコソ泥になってしまう。なぜ彼らがこの旅に出なくてはならないのか、なぜ彼らのきずなが強いのかを描かないと、この映画を作る意味がない。コメディーというのは真実味がなければ面白くないし、心を動かすものでなければダメなんだ」とニューマン監督はキッパリ。
結局スタジオの目論見(もくろみ)は、ファンボーイズたちの反対運動にあって却下されることとなった。本作は、あらゆる面でファンボーイズに救われた幸福な映画だといえるだろう。なぜこの映画が、世のファンボーイズ&ファンガールズたちにここまで愛されるのか。劇場に足を運び、その理由を確かめてみてはいかがだろうか。
映画『ファンボーイズ』は4月24日より渋谷シアターTSUTAYAにて公開