テリー・ギリアム監督、英国国立オペラの監督を務める
テリー・ギリアム監督が、イギリスの国立オペラの夏の公演で監督を務めることになった。ギリアム監督が手がけるのは、ベルリオーズ作曲の「ファウストの劫罰」で、今年の夏の公演に向け企画が進行中。ギリアム監督にとってオペラの監督は初の挑戦だが、作品で指揮を務める英国国立オペラのエドワード・ガードナー音楽監督は、「作品の世界を作り上げることは大変だが、それはギリアム監督の得意とするところだ。別の仕事で忙しくなければ、いいものを作ってくれるだろう。彼の奇妙で芸術的な世界に足を踏み入れることを楽しみにしているよ」と期待感を示している。
英国国立オペラでは、2005年に故アンソニー・ミンゲラ監督が手がけた「蝶々夫人」の成功で、オペラに新しい監督を呼び込むことに成功したことから、再び人気監督の才能を借りたい構え。今年の英国国立オペラではギリアム監督のほかに、マイク・フィギス監督がドニゼッティ作曲の歌劇「ルクレツィア・ボルジア」の監督を務めることが決まっており、映画の世界で実力を発揮している監督たちがどんなオペラの世界を描きあげるか楽しみなところだ。