窪塚洋介、『東京島』パート2の構想は男一人に女23人で「モザイクでいっぱい」
7日、銀座のメゾンエルメスで映画『東京島』の完成会見が行われ、主演の木村多江、窪塚洋介、福士誠治が出席した。
2008年に谷崎潤一郎賞を受賞した桐野夏生の同名小説を映画化。木村演じる43歳の主婦が、ただ一人の女性として23人の男たちと無人島でサバイバルを繰り広げるという異色作で、沖永良部島および徳之島で約40日間の過酷な撮影が行われた。さらに劇中にはカレ(フランス語で正方形)の愛称で知られるエルメス伝統のスカーフが登場し、エルメスと日本映画の初コラボが実現。この日は木村の首元にもカラフルなカレが巻かれ、「エルメスといえば、あこがれであり遠い存在だった。同じ物作りをしている者として、とても光栄」と笑顔を見せた。
また、木村は「原作を読んで、最初はなぜこんなポジティブな役柄がわたしに……?」と戸惑いもあったそうだが、「清子は島でいろいろな経験をして、自分の人生をつかみ取っていく女性。撮影もタフさを要求されて、新しい自分に出会えた」と本作での演技を通して、新境地を見いだした様子。「強風が吹く日もあり、生命の危機を感じながらの撮影だった」と大自然を相手にした撮影を振り返った。男性キャスト陣に対し「もし女性23人、男性一人という設定だったらどうする?」と質問が飛ぶと、「願わくばパート2はその設定で。きっとモザイクでいっぱいになる」(窪塚)、「完全に女性にコキ使われそう」(福士)とそれぞれの妄想を披露。木村も「男性をコキ使いたいですね」と本性(?)をあらわに。最後は「無国籍でジャンル分けできない、新しいタイプの作品」と改めてアピールした。
映画『東京島』は今夏、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開