レディオヘッドとザ・フーでベニチオ・デル・トロ、オオカミに変身!?
映画『ウルフマン』で、満月の夜になると凶暴な殺人鬼ウルフマンに変身してしまう悲劇の主人公を演じたベニチオ・デル・トロが、過酷な撮影の裏話や名優アンソニー・ホプキンスとの仕事について語ってくれた。
皮膚が裂け、断末魔の叫びを上げて変身していくウルフマンの苦悩を見事に演じ切ったベニチオは、迫力満点のウルフマンのビジュアルに「実は昔から『あいつオオカミっぽいな』ってみんなに言われていたのかもしれない(笑)」とユーモアたっぷりに答えた。変身後のウルフマンはCGではなく、これまで6度ものオスカーを受賞したリック・ベイカーの手による特殊メイク。ベニチオもその仕上がりには「すごくカッコイイし、楽しかった」と大満足の様子。
だがメイクの完成までには何と4時間もかかり「落とすのに2時間もかかるんだ」と苦労を振り返る。さらに「最高のメイクだけどあまりにも大変で、何度もリックを殺そうと思ったね(笑)」と本音を暴露。しかし待ち時間の楽しみもあったようで「音楽を聴いていた。今回はレディオヘッドの『イン・レインボウズ』やザ・フーなんかね。そのときの作品によって聴くものが変わるんだ」と音楽好きの一面を披露する。
アンソニー・ホプキンスとの共演については「彼はマーロン・ブランドのマネがものすごくうまい。あとテントの中でチョコを一緒に食べたなあ(笑)」とかわいらしいエピソードも。終始フェロモン満開の笑顔でインタビューに応じてくれたベニチオだが、本作ではそれを封印し、切ない表情や激しい虐待シーンが満載。かなりワイルドなベニチオの新たな一面がたっぷり堪能できるだろう。
映画『ウルフマン』は4月23日よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開