長谷川京子、本格的時代劇で加藤清史郎の母親役!さすがのこども侍もハセキョーを「とってもきれい」
今秋10月16日に全国公開予定の大型幕末時代劇映画『桜田門外ノ変』に長谷川京子が出演し、大沢たかおの妻役であり、加藤清史郎の母親役でもある、ふさを務めることが配給元の東映より発表された。
配給の東映は、昨年10月に長谷川に出演オファーをし、3月25~29日より千葉県印旛郡の房総の村で撮影を行った。長谷川の役どころは、大老・井伊直弼暗殺の計画実行部隊の現場指揮官・関鉄之介(大沢たかお)の妻ふさ。慎ましく武士の妻として、夫を支える。長谷川本人が茶道をたしなむということもあり、ふすまの開け閉めや着物でのキメこまやかな所作が大変美しく表現されている。
時代を動かした歴史的大事件の桜田門外ノ変という政治的テロを企てた水戸・薩摩藩士や大老・井伊直弼の彦根藩士ら、激動の幕末に翻弄(ほんろう)されたサムライたち総勢で150名以上の男性が登場する中、唯一の花となる女優として知名度が高く、立ち姿がきれいな女性ということで、佐藤純彌監督からの熱烈オファーで今回のキャスティングが決まった。
暗殺実行のため屋敷を出る夫・鉄之介を見送り嘆き悲しむ表情や、夫が起した事件のせいで、屋敷に役人らが強制捜索に入られ、息子・誠一郎(加藤清史郎)と庭で正座をさせられ、おえつする難しいシーンにも挑んだ長谷川は本作で新境地を開いたともいえる。
現場スタッフの証言によると、桜開花宣言から間もない3月下旬の撮影にもかかわらず、現場の気温は2度。長谷川は、吹きさらしの庭での正座のシーンでカメラアングルを見るためのスタンドインから、テスト3回 本番テスト1回 本番1回と、温かい場所に戻ることなく30分以上座り続けるなど、本作に取り込む真剣な姿勢がうかがえたそうだ。
初共演となった大沢たかおは、長谷川を「とてもまじめで、真摯(しんし)にシーンに取り組んでおり、所作がキレイでとても繊細にふさを演じていました」と演技に対する取り組みを絶賛。また、加藤清史郎は「長谷川さんとは、畑を耕すシーンなどで共演したんですけど、とってもきれいで、やさしかったです。撮影がないときにも、いろいろ、おしゃべりをしてくれて楽しかったです」とさすがのこども侍もハセキョーの美しさにメロメロの様子。
そんな長谷川は、「撮影の最後5日間だけの参加だったので、少し気後れするところがありましたが、監督はじめスタッフ皆さんが温かく迎えてくださったので、とてもうれしかったです。もう少し早めから参加したかったぐらいです」と現場でのスタッフの温かさを明かした。
しかし鉄之介の妻・ふさを演じるにあたっては非常に難しかったと本音をもらす。「江戸時代の幕末という混沌とした中で、慎ましく武士の妻としてどんな気持ちで臨めばいいのか、台本を何度読んでもなかなか実感がわいてこない。今でいう一市民が、国を変えるために命を懸けてまでも行動を起こすこと、そしてその妻という立場が理解し難いと演じる上で、非常に悩んでいました」と率直な胸の内を明かした。
映画『桜田門外ノ変』は2010年10月16日に全国公開予定