『アリス・イン・ワンダーランド』が興収150億円も射程圏内!驚異のスタートを記録!
児童小説家ルイス・キャロルが1865年に発表した「不思議の国のアリス」と、その続編「鏡の国のアリス」のヒロインであるアリスの新たな冒険を、ティム・バートン監督がイマジネーションあふれる世界観で描くファンタジー映画『アリス・イン・ワンダーランド』が全国877スクリーンで封切られ、17日の公開初日の興行収入が約7億円になる見込みであることがわかった。これは、昨年12月23日に全国831スクリーンで公開した映画『アバター』(初日興行収入3億7,111万200円)の初日興行収入の200%近い驚異的な数字だという。
最終的な興収が100億円を超えた『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』と『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』のオープニング2日間の興行収入は、それぞれ14億7,400万円(882スクリーン)と9億9,200万円(793スクリーン)だったので、公開初日で約7億円の『アリス・イン・ワンダーランド』はこれらをも上回る勢いだ。この大ヒットスタートを受けて、配給元は最終興行収入が150億円を超えるとの予測を発表した。また、3D上映だけではなく、都心の2D上映の劇場も満席になるなど、作品への期待の高さがうかがえる。
映画『アリス・イン・ワンダーランド』は、アメリカでは日本より1か月より早く公開し、すでに3週間連続ナンバーワンを記録している。全米では公開31日間にして3億970万ドル(約278億7,300万円)という興行収入をたたき出しており、特に公開第1週は、『アバター』が保持していた封切り週末の3D興行収入記録であった5,500万ドル(約49億5,000万円)をあっという間に更新する形となった(ちなみに、『アリス・イン・ワンダーランド』は3D上映館が2,251館であるところ、『アバター』はやや少な目の2,038館だったという上映館数の差がある)。
映画『アリス・イン・ワンダーランド』は、ティム・バートン監督が独特の世界観を映像で表現し、ジョニー・デップがアリスと行動を共にする帽子屋マッドハッターを演じる。そのほかにヘレナ・ボナム=カーターやアン・ハサウェイら豪華キャストの出演にも注目が集まっているが、ポイントは何と言っても色とりどりのキャラクターが3Dで臨場感たっぷりに動くこと。アトラクション感覚で子どもから大人まで楽しめ、やや大人向けの『アバター』より、より幅広い年齢層の客を見込めるため、今後も記録が伸びることが予測される。