異例の草の根ヒットで6か月以上もロングラン中!『マイマイ新子』高校生の福田麻由子の登場に監督もドキドキ!
23日、吉祥寺バウスシアターで、昨年の11月よりロングラン公開を続ける映画『マイマイ新子と千年の魔法』の舞台あいさつが行われ、主演の青木新子役の声優を努めた女優の福田麻由子、片渕須直監督が登壇した。
1994年8月生まれの福田は、この春高校生になったばかり。この舞台あいさつが高校に入学して以来最初の仕事ということで、まだまだ初々しさが残る。「この映画がロングランしていると聞いて、びっくりしました。(昨年の)11月に公開して、まだやっていたなんて。本当にうれしいです。ありがとうございます」と愛らしい笑顔で答えていた。昨年の11月21日に全国公開して以来、異例の6か月ロングランを続ける本作についても、「すてきな作品ですからね。わたしもすごく感動しましたし、父親とおじいちゃんも山口出身なんですけど、すごくよかったと言ってくれて。どの世代の人にも伝わる作品だなと感じました」とその魅力を語っていた。
ちなみに今回の吉祥寺バウスシアターでの上映は、本作の長期上映を希望する市民発信で実現した興行となっている。一時はDVD化も危ぶまれたという本作だが、このイベント中にDVD発売が夏ごろに決定したことが報告されると本作を支援していた観客から歓声が沸き起こった。片渕監督は「本当にお客さんのお力のおかげです。今まで上映してきて、得難いことだなと思ったのは、映画館に集まったお客さん同士が、ロビーなどで人とのつながりが出来ていくのを目の当たりにしたことですね。これからも上映の機会がありますので、出来るだけ我々も駆け付けたいなと思います。そういう意味で、福田さんがこの場に立てるようになったのもDVD発売が決まったからですね。やっと主演女優が出てきたかと思うと非常にドキドキしますね(笑)」と喜びをかみ締める監督だった。
本作は、芥川賞作家である高樹のぶ子の自伝的同名小説を原作にした珠玉のドラマ。昭和30年代の山口県を舞台に、想像力豊かな小学3年生のヒロイン新子(福田)と東京からやって来た転校生との交流を描き、時には苦い体験をしながらも、仲間たちとゆっくり成長していく姿を描く。
映画『マイマイ新子と千年の魔法』は吉祥寺バウスシアターにて公開中