泉谷しげる、おやじたちよ、元気を出せ!「おれは壊して、けっとばして直す男」
1日、有楽町ニッポン放送のイマジンスタジオで、映画『クレイジー・ハート』の日本公開に際し、日本のロック魂の象徴である泉谷しげるが、元気のないオヤジたちを応援するために任命された「MR.クレイジー・ハート」の就任式が行われた。
ギター片手にスタジオに登場するなり、置いてあったギブソンのギターに向かって「こんな安物よりおれのギターのほうが全然いいぜ!」と泉谷独特の先制パンチで場の雰囲気を和ませた。そして間髪いれずに「いやぁ、いい映画だったよ、この映画は」と宣伝ポスターを指差したあと、「だって、本当にボロくて、ひどい映像のモニターで観たのに、心に響いたからね」としみじみと映画の感想を語った。
司会者から「“クレイジー・ハート=荒ぶる魂”は泉谷さんにはピッタリですよね」と同意を求められると、「おれはそんなにいいもんじゃないよ。ただの壊しやだよ」とテレ笑い。昨日の自身のライブでも、派手に暴れまわったエピソードを暴露した。
そんな泉谷も、どんな部分に共感できたのですか? という問いには真顔になり「今、おれの周りには悩んでる同世代のミュージシャン仲間が多いんだよ。自分の居場所が見つからないってね。でも、もともと最初は、誰だってファンなんかいなかっただろ? そう考えれば、今の状況だってそんなに恐れることないんだよ……って励ましてるんだよね。そんな部分がこの映画はリアルに描かれてるよね」と語った。
「おれは壊してけっとばして、それで直す男」と語る泉谷。「MR.クレイジー・ハート」就任のクレイジー・オスカー像を渡されると、「これ持ってジェフ・ブリッジスに会いにいくかな」と最後まで少年のようなファンを魅了する笑顔を絶やさない就任式となった。
映画『クレイジー・ハート』は、才能がありながらも落ちぶれてしまった孤高のシンガーが、ある女性ジャーナリストとの出会いによって“荒ぶる魂”をよみがえらせていくさまを描き、第82回アカデミー賞主演男優賞、主題歌賞のW受賞に輝いた感動のヒューマン・ストーリー。
映画『クレイジー・ハート』は6月12日よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー