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美術監督・木村威夫さんのお別れ会に、原田芳雄、松原智恵子らベテラン俳優が多数出席!

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優しいほほえみを浮かべる木村監督
優しいほほえみを浮かべる木村監督

 21日、東京・新宿の京王プラザホテルで3月21日に永眠した木村威夫さんの お別れ会が開かれ、俳優の原田芳雄松原智恵子長門裕之らをはじめ、故人にゆかりのある関係者約360人が出席した。

映画『夢のまにまに』作品情報

 木村氏は今年3月21日、間質性肺炎のため永眠、91歳だった。生前、木村氏は日本映画界を代表する美術監督として、映画『ツィゴイネルワイゼン』『海と毒薬』など240本あまりの映画に参加。また、2004年には短編映画『夢幻彷徨 MUGEN-SASURAI』で映画監督デビューを飾り、2008年には木村氏初となる長編映画『夢のまにまに』を監督した。これは世界最高齢での長編映画監督デビューであり、ギネス・ワールド・レコードとして認定されている。昨年には、遺作となってしまった映画『黄金花 秘すれば花、死すれば蝶』が公開された。

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 長年、木村氏が美術を手掛ける映画に出演し、映画『黄金花 秘すれば花、死すれば蝶』では主演を務めた原田は「いなくなったことが今も信じられない。具象と抽象がごちゃまぜなセットで、演じる側も直感的に自由になれた」とコメント。映画『黄金花 秘すれば花、死すれば蝶』は、老人ホームに暮らす植物学者(原田)が過去に封じ込めた記憶と向き合うというストーリーで、原田本人も「今思えば、見事にご自身の映画だったんだと思います」としみじみと語った。

 やはり木村氏とは長い付き合いだという松原も、映画『黄金花 秘すれば花、死すれば蝶』に出演した。「人を引きつけると同時に、発想や演出方法はとてもユニークだった」と松原。「本当に怒らなくていつもニコニコ。演技についても『いいよ、好きなようにやって』って。まるでお父さんのような方だった」とその優しさを振り返った。

 この日は、遺影の両サイドに映画『黄金花 秘すれば花、死すれば蝶』に使用された「ヒマラヤ聖女の黄金像」が鎮座された。もちろん木村氏が手掛けた美術セットで、圧倒的な存在感を放っていた。来場者たちは今もなお見る者を刺激する“木村ワールド”に触れることで、故人をしのんでいた。なお、5月22日から28日まで、パルコ調布キネマで映画『黄金花 秘すれば花、死すれば蝶』が追悼上映される。

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