ミッキー・ロークが悪名高いバイカー役!トニー・スコット監督の新作2本へ出演決定
先月、モンゴル帝国の初代皇帝チンギス・ハーンを演じることが明らかになったミッキー・ロークが、トニー・スコット監督の新作映画2本へ出演することが明らかになった。
ハリウッドニュースサイトDeadline Hollywoodのマイク・フレミングが伝えたところによると、スコット監督がメガホンを取る新作映画『ポツダマー・プラッツ』(原題)と『ヘルズ・エンジェルス』(原題)に、ロークが続けて出演するとのこと。
先月から報じられている映画『ポツダマー・プラッツ』(原題)は、ニュージャージを基盤としたマフィアのもとで働いている、2人の男を中心に描く犯罪ドラマだ。ロークのほか、ハビエル・バルデムとジェイソン・ステイサムの出演が予定されている。スコット監督は、2004年の映画『ムースポート』以降、俳優業から事実上の引退をしているジーン・ハックマンの出演を希望しているが、ハックマンが断った場合、アル・パチーノに出演オファーを出すのではとうわさされている。
もう一作の『ヘルズ・エンジェルス』(原題)は、スコット監督が10年以上も温めてきた企画だ。本作は、アメリカのオートバイ・クラブとして知られる「ヘルズ・エンジェルス」の創立者の一人で、同クラブのオークランド支部長であるソニー・バージャーの自叙伝をもとに、犯罪活動を明らかにするために、「ヘルズ・エンジェルス」へ潜入捜査した若い刑事とバージャーの係わり合いを描いていく。映画は、ジョニー・デップとアル・パチーノが共演した『フェイク』のような作品といわれており、ロークが悪名高いバージャーを演じる。自身もバイカーであり、バージャーと同じく入れ墨に派手なアクセサリーを身につけているロークにとって、この役はハマリ役といえるだろう。スコット監督は、若い刑事役にシャイア・ラブーフを希望しており、すでに2人はミーティングをしたと伝えられているが、現在のところ正式なオファーは出されていない。
現在でも活発な活動を続けているオートバイ・クラブ「ヘルズ・エンジェルス」は、1960年代の反体制活動の象徴として語られることが多く、1967年にはジャック・ニコルソン主演で、ヘルズ・エンジェルスのメンバーたちの活動を描いた映画『爆走!ヘルズ・エンジェルス』が製作されている。バージャーは、1969年のアクション映画『大暴走・地獄のライダー』で映画出演もしており、同作ではヘルズ・エンジェルスの掟(おきて)や風習などが克明に描かれている。
ロークは、スコット監督の映画『マイ・ボディガード』と『ドミノ』へ出演しており、当時ハリウッドで干され、仕事のなかったロークを起用した監督とは、バイクを通じて友人になったと伝えられている。ロークは、6月11日より日本で封切られる話題作『アイアンマン2』にも出演している。