超異例!現役ホームレスが登壇する舞台あいさつ開催!
22日、現役のホームレスが登壇する異例の舞台あいさつが行われることがわかった。これは、渋谷のライズXで公開されている映画『ホームレス・ワールドカップ』のイベントで、22日14時50分の回上映終了後に行われる予定。
映画『ホームレス・ワールドカップ』は、各国代表のホームレスによるサッカーチームが集まって開催される、その名も「ホームレス・ワールドカップ」の模様を収めたドキュメンタリー映画。ホームレス、麻薬といった社会問題の実像をとらえた本作は、自身もサッカー経験、ドラッグ使用経験のあるコリン・ファレルが、ナビゲーターを務めていることも注目の作品だ。
実は、日本にもホームレスのサッカーチームがあり、2004年にスウェーデンのヨーテボリで開催されたこの大会に初出場、2009年のミラノ大会で、「野武士ジャパン」の名のもと、2回目の出場を果たしている。
日本のホームレスサッカーチームは、日本でも創刊されている「ビッグイシュー」でおなじみの「ビッグイシュー日本」を母体として作られた非営利団体「ビッグイシュー基金」がサポートしている。「ビッグイシュー」は、1991年にロンドンで生まれ、世界各国の自立を目指すホームレスが販売している雑誌だ。つまり、日本のホームレスサッカーチームの現役選手は、路上で「ビッグイシュー」を配り、生計を立てている人たちということになる。今回のイベントには、そんな生活を送りながら、サッカーで世界を目指す現役選手と、「ビッグイシュー」を卒業し、社会復帰を果たした卒業選手が登壇する予定となっている。
2005年から2008年の「ホームレス・ワールドカップ」に出場を果たせなかったのは、金銭面での理由が大きかったという日本チーム。この映画では、映画鑑賞料の一部をビッグイシュー基金に寄付し、「野武士ジャパン」の応援もしていくそうだ。
本作に描かれる、サッカーによって生きる希望を見出したホームレスたちの姿は、不況の今を生きるわたしたちにも希望を与えてくれるかもしれない。
映画『ホームレス・サッカー』はライズXほかにて公開中