ドミニク・クーパー、サダム・フセインの息子役は「恐ろしい役」
イラクを舞台にしたスリラー映画『ザ・デビルズ・ダブル』(原題)に出演中のドミニク・クーパーが、自身が演じたサダム・フセインの息子ウダイ・フセインと、その影武者であるラティフ・ヤヒアの役柄について「大変な挑戦だった」と語っている。
この映画は、ラティフ・ヤヒアの自伝をもとに、2002年のボンド映画『007/ダイ・アナザー・デイ』のリー・タマホリ監督がメガホンを握った作品。ラティフ・ヤヒアは、顔がウダイに似ていることから影武者に選ばれ、さらにウダイに似せるために歯とアゴの整形もしたという。1991年に湾岸戦争が始まったとき、「サダムの息子が前線にいる」という印象つけるために戦火の地へ送られた。撮影はマルタ島で行われ、すでに終了している。ウダイとラティフの2役を演じたドミニクは、ロンドンで行われたナショナル・ムービー・アワードの席でこの役柄について「ものすごく恐ろしい役だった」と告白。「ウダイという男は一体何者なのか、なぜこんな、信じられないような恐ろしいことをしたのかを理解しようとした。そして身代わりとして命を狙われることになった純真な男も演じなくてはいけない。大変な挑戦だったよ」と語った。