新婚の坂井真紀「実は撮影前から付き合っていました!」AAA西島「もっと早く出会えたら…」
11日、都内で映画『スープ・オペラ』の完成披露試写会が行われ、主演の坂井真紀ほか、西島隆弘(AAA)、藤竜也、監督の瀧本智行、原作者の阿川佐和子らが登壇し、舞台あいさつを行った。
主演の坂井真紀は、この映画でスチールを担当したカメラマン、鈴木心氏と5月1日に結婚式を挙げたばかり。この映画は2009年の夏に撮影していたのだが、この撮影が始まったときには既に二人は付き合っていたらしい。「実はこの映画が出会いのきっかけではないんです。撮影中は差し支えがないように隠していました」と坂井の意外な告白に、藤竜也は「そうなの? 全然知らなかったよ。良かった、彼の悪口とか言わなくて(笑)」と本当に驚いた様子。原作の阿川佐和子も「初めて会ったとき、幸せそうだなあって思ったんだけど、そういう理由だったのね」と突っ込んでいた。
年齢の異なる男女三人の同居生活を描くこの映画だが、坂井は「こんなにも孤独を感じた役はなかった」という。坂井演じるルイと同居するいつも笑顔の新人雑誌編集者・康介を演じた西島は、「撮影中はずっと坂井さんに恋をしていました。もっと早く出会えたら良かったですね。監督にずっとヒマワリのような笑顔でいろと言われて、そこが難しかったです」と言いながらも、ヒマワリのような笑顔を見せた。モテモテの初老の男・トニーさんを演じた藤竜也は、劇中で着用していたアロハシャツで登場。「こういう怪しい役は得意。トニーさんのような男は理想なんだよ」とうれしそうに語っていた。それぞれに年齢やキャラクターの違う三人だが、撮影中からとても息が合っていたもよう。瀧本監督は、「この三人は僕の知らないうちに勝手に打ち合わせをして、息の合ったアドリブを披露してくるんです。それが完ぺきなアドリブで。見ているだけでほおが緩んできました」と役者三人のアドリブをたたえていた。インタビュー中の息の合ったやりとりからも、三人のコンビネーションの良さが伝わってくる、幸せな雰囲気でいっぱいの舞台あいさつとなった。
阿川佐和子の同名小説「スープ・オペラ」を映画化した本作は、怪しげな初老の画家・トニーさんと、若手雑誌編集者の康介という二人の男性と、ひょんなことから同居することになった35歳独身女性のルイの生活を描く。監督いわく、“温かいスープのようにホッとする”優しい映画に仕上がっているそうだ。
映画『スープ・オペラ』は10月よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほかにて全国公開