松田翔太、低賃金、劣悪な労働環境から抜け出す役を熱演!「何かを感じてほしい」
12日、新宿ピカデリーにて映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』の初日舞台あいさつが行われ、松田翔太、高良健吾、安藤サクラ、新井浩文、大森立嗣監督が登壇し、会場のファンに向け作品に対する熱い思いを語った。
登壇した主役の松田は「やっと初日が迎えられました。とにかく観てもらわないとわからない! 単純に説明できる映画じゃないので、ボクら3人が劇中で熱い気持ちを持って演じている姿を見て、何かを感じてくれれば」と熱いコメント。すると高良も「映画には負のイメージを持たせるシーンもありますが、決してそういう映画じゃないです。きっと心に何かを感じることができる作品です」と強いまなざしで会場の観客にアピール。ヒロインを演じた安藤は、そんな二人の姿に「二人(松田と高良)はうらやましいほどすてきな関係で、そばにいることができてうれしかった」と撮影中の感想を吐露した。
作り手の想いがいっぱいに詰まったこの作品は、若者の心も動かしたようだ。この映画を試写で鑑賞し、感銘を受けた青山学院の学生が、自分たち主催の試写会を実施。その試写会に松田と高良がサプライズゲストとして登場したという。「最初、若いからってナメてたんだけど、自分たちと同じぐらい映画の世界のことを真剣に考えていてすごく心が動かされました」と松田が言うと、高良も「学生たちのパワーがすごくて、エネルギーを使いまくって疲れちゃいましたよ……」と苦笑いをみせた。
その後、青山学院の学生たちが、映画に対する思いをこめたフラッグを大森監督をはじめ出演者に贈呈。「どん底からはい上がってみろ! 甘えるな」と書かれたコメントには登壇者も大きくうなずいていた。最後に「会場の皆さんの想いでこの映画を大きくしてください」という大森監督の言葉で舞台あいさつは終了。終始、会場は熱い思いで満ち溢れていた。
本作は、孤児院で兄弟のように育った若者たちが、低賃金、劣悪な労働環境から抜け出そうと、懸命にもがきながら明日への一歩を踏み出していくさまを描いた青春ストーリー。
映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』は新宿ピカデリーほかにて公開中