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アニメ界の巨匠、押井守監督が舞台版「鉄人28号」メイキングを監督!アニメ作りはぶっちゃけ面倒臭い!?

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メイキングというにはもったいない作品です!!左から-押尾監督、奥田恵梨華
メイキングというにはもったいない作品です!!左から-押尾監督、奥田恵梨華

 28日、千代田区神田駿河台の文化学院で、映画『28 1/2 妄想の巨人』完成披露試写会が行われ、主演の奥田恵梨華押井守監督が登壇した。

押井監督作映画『アサルトガールズ』場面写真

 映画『28 2/1 妄想の巨人』は、「『鉄腕アトム』や『マジンガーZ』よりも『鉄人28号』が好き」と語る押井監督が演出を担当して、話題となった舞台版「鉄人28号」のメイキング映画として製作された。壇上に立った押井監督は「世の中が不景気なのに、こういう勝手な映画を作らせてくれてお礼をいいたいです。予算もなく、かなり苦労して撮った映画です。最近の、DVDなどについているメイキングはほとんどがつまらなくて、前々から予算の無駄だと感じていました」と本音を語りだし、「幸いにしてメイキングを自分で撮っていいという話になって、ほとんど思いつきだけで撮った映画です。どうせ作るならちゃんとした作品にしようと思ったので、非常に楽しかった。本当はこういう映画だけ撮って一生を終われれば幸せなのですが……。大作をやってくれとだいぶプレッシャーもありますので、普段はアニメーションとか面倒くさい映画もやっています」とアニメ界の巨匠とは思えないような脱力発言で会場を沸かせていた。

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 本作はメイキングでありながら、浅野忠信と哀川翔の豪華共演で実写映画化した『東京ゾンビ』など、さまざまな映画に出演する若手実力派女優の奥田をヒロインに迎えている。白の涼しげな衣装で登場した奥田は、「撮影現場に行くたび、いつも夢の中にいるような不思議な感覚でいました。公開が決まり、たくさんの方に観ていただけてうれしいです」と押井組に参加した喜びを語る。そんな奥田を見た押井監督は「この映画では、いかに彼女が美しい顔をしているかを観ていただきたい。今もきれいですが、劇中では4割増くらいきれいですから」と見どころを語る押井監督だった。

 本作は、2009年1月に天王洲の銀河劇場で上演された押井監督が演出を担当した舞台版「鉄人28号」のバックステージをドキュメンタリー風に演出した劇映画。「鉄人28号」の正太郎を思わせる少年が現れたり、演出の押井監督が失踪(しっそう)するなど、奥田が演じる舞台の現場付きカメラマン言子(あきこ)の目を通じて、舞台の裏側を現実とフィクションを交錯させながら描き出す。

映画『28 2/1 妄想の巨人』は7月31日より渋谷ユーロスペースにて公開

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