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「踊る大捜査線」最新作が乗り越えた最大の困難!亀山、君塚、本広が語る

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「踊る大捜査線」カメラの裏にこの顔あり!-左から脚本家の君塚良一、本広克行監督、亀山千広プロデューサー
「踊る大捜査線」カメラの裏にこの顔あり!-左から脚本家の君塚良一、本広克行監督、亀山千広プロデューサー

 3日に公開され、大ヒットを飛ばしている映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』。製作を務めた亀山千広プロデューサー、脚本の君塚良一、メガホンを取った本広克行監督が、7年ぶりとなる劇場版「踊る大捜査線」に込められた熱き魂を語った。

映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』写真ギャラリー

 亀山プロデューサーは、「もう『踊る大捜査線』は作らないと思っていた」と言う。その大きな理由は、和久平八郎を演じてきたいかりや長介さんが亡くなったこと。フルメンバーがそろわない『踊る大捜査線』は、有り得ない。だが、現実の東京湾岸警察署開署にあたって警視庁から連絡をいただいたときに、「まだ世間の皆さんの中に『踊る』が生きていることを感じた。勇気をもらったし、感動しましたね。そして、自分自身がこの作品のファンとして、和久さん亡き後、湾岸署のみんながどうやって遺志を継いでいるのかを見てみたくなった」。結果的に7年という時間が空いてしまったが、「そういう気持ちになるまでには、時間が必要だったということ。むしろ、『やる』と決めてからは、ものすごく速いスピードですべてを進めてきたと思う。無駄に延ばしていたわけじゃない」と強調する。

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 脚本を執筆した君塚も、「シリーズものを作っていると、キャストもスタッフも家族のような感覚になってくる。その中でいかりやさんを失って、僕らには大きな喪失感があった。正直、もう『踊る大捜査線』を書く気はなかった」と語る。だが、そんな気持ちに変化が生まれた。「現実世界では、家族を失っても、残された者たちは生きていかなければならない。前を向いて、歩かなければならないんです。僕自身が3年前に母を亡くして、そのことを強く感じた」。その結果、必然的に「踊る3」のテーマは「生きる」になったという。織田裕二が演じる主人公、青島俊作については「青島というキャラを考えると、和久さんを亡くした彼は、ますます強く生きるという方向に向かうはず」と、これまで以上にパワフルな活躍をする青島刑事に秘められた魂を明かした。

 「踊る3」には、和久さんのおいっ子を演じる伊藤淳史、ニュータイプの管理補佐官にふんする小栗旬ら、新しいメンバーが参加している。現場の雰囲気を本広監督は「以前からシリーズを見てくれていて、『踊る大捜査線』の世界観をよくわかっていた。現場にもあっという間になじんで、何も苦労はなかったですね。特に和久さんの名前を背負う伊藤くんは大変だったと思うけど、すぐ僕らの懐に飛び込んできた」。亀山プロデューサーも「和久さんのおいっ子は、誰からも嫌われない人間性を持つ俳優じゃないと演じられない。伊藤くんしか浮かばなかった」と断言する。実は、織田裕二の主演作『アマルフィ 女神の報酬』に伊藤をキャスティングしたのも「本人には何も言わなかったけど、伊藤くんに『踊る3』の前に織田くんと芝居をさせておきたいと思っていたから。……ただ、結果的に、『アマルフィ 女神の報酬』では二人のシーンは無かったんだけどね」(亀山プロデューサー)。並々ならぬ心意気で「踊る3」を準備していたことがわかるエピソードだ。

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 和久さんという大きな存在を失いながらも、それを乗り越えて、新たな「踊る大捜査線」チームが出来上がった。そうなると、当然、続編への期待も膨らむ。本広監督は「『踊る4』があるとしたら、僕は早くやりたいです!」と意欲満々。亀山プロデューサーも「今回は『新生・湾岸署』のスタートというつもりで作った」と言い、すでに「踊る4」を視野に入れているような口ぶりだ。「でも、これで完結になってもいいんです。これだけの大きな作品を作るのは、しんどい作業ですからね。ただ、観客の皆さんが『面白かった、また観たい』と言ってくれるなら、それに責任を持って応えるのが僕らの仕事」(亀山プロデューサー)。7年の時を超え、新たな歴史を刻み始めた「踊る大捜査線」シリーズ。まだまだ「踊る」レジェンドは続きそうだ。

映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』は全国公開中

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