豊川悦司、梅雨明け直後の舞台あいさつで観客に「自分だったら海かプールに行く」
18日、新宿バルト9にて、映画『必死剣 鳥刺し』大ヒット御礼舞台あいさつが行われ、主演の豊川悦司、池脇千鶴が登壇した。
先週行われた初日舞台あいさつ付きのチケットが即完売だったため、急きょ追加で決定したというこの日の舞台あいさつ。にこやかに登壇した主演の豊川は「暑い連休の中、来ていただいてありがとうございます。自分だったらこんな日はプールか海に行っちゃう(笑)。わざわざこんな薄暗い映画館で、しかもこの作品を選んでいただいて本当に感謝しています!」とちゃめっ気たっぷりにコメントをして会場を沸かせた。そんな豊川に感化されたのか、池脇も「確かにわたしも、こんな日は家でクーラーつけて寝てると思います(笑)。来ていただいて本当にありがとうございます!」とそれぞれユーモラスに観客にお礼を伝えた。
劇中で剣の達人として大立ち回りを披露する豊川は、最大の見せ場であるラスト15分の迫力の殺陣のシーンについての思い出を聞かれ「実際の撮影は6日くらいかかり、つらかったです。でも苦労したシーンは俳優陣とスタッフの気持ちが自然とこもっていって、いいシーンになったと思います」と出来に自信をのぞかせた。実際にそのシーンを観た感想を聞かれた池脇は「血がすごくてびっくり。痛そうで……わたしはかかわらなくて良かった、って思いました(笑)」と本音をポロリ。そんな池脇は豊川演じる三左ェ門にひそかな思いを抱く女性・里尾を演じているが「人を愛する普遍的なところは共通してる。でも彼女のように凛として大事な人を支えることはわたしには無理かな。無言で人の背中を押すことができる里尾に憧れます!」と謙遜しながらキャラクターへの思いを熱心に語っていた。
『必死剣 鳥刺し』は藤沢周平の「隠し剣シリーズ」全17話うちの一編を映画化した重厚な時代劇。海坂藩士で、剣の達人である兼見三左エ門(豊川)が、覚悟の上で藩政に悪影響を及ぼす藩主の妾(めかけ)を刺し殺したがゆえ、権力者の陰謀にさらされる姿を描く。
映画『必死剣 鳥刺し』は全国公開中