黒沢かずこ、ショック!主役抜てきはどん底のときに一番美しかったから?
1日、渋谷のヨシモト∞ホールで映画『クロサワ映画』の初日舞台あいさつが行われ、黒沢かずこ(森三中)、椿鬼奴、渡辺琢監督が登壇した。
アラサー、アラフォー女芸人の幸せと悲哀を描き出し、今年の3月に行われた第2回沖縄国際映画祭でグランプリほか2冠を達成した本作。「不思議の国のアリス」を彷彿(ほうふつ)とさせる衣装を着て登場した黒沢は「こんなにたくさんの人に入っていただいて、ありがとうございます」とうれしそうな表情。一方の鬼奴は、鮮やかな赤のセクシードレスで登場。「今日は週刊ポストのグラビア撮影帰りなんです」と明かすや、赤のひもを口に含んでピーンと伸ばす仕草を見せると、「ロマンポルノみたい」と突込み。そんな鬼奴のマイペースぶりに会場からは笑いが起きていた。
くしくもこの映画の話が決まったのが、メンバーの大島美幸、村上知子が相次いで結婚を果たし、黒沢が一人取り残された時期に重なっている。「ちょうど、どん底だった黒沢が一番美しいなと思いまして。主演は迷わず黒沢でいこうと決めた」と渡辺監督が起用した理由を語る。監督にどん底と言われたことが思いもよらなかったという黒沢は「はたからみたらそう見えたようでちょっとショックです。でもまさか自分が主演で。しかも長いこと映ったことがないのに……」と主演に選ばれたのが信じられなかった様子。しかし監督が「実は黒沢はメイクが上手なんで、シーンごとにメイクを使い分けているんですよ。カメラマンもだんだん黒沢にほれてきて、『黒沢かわいいよ』と連発していました」と明かす通り、「やせればキレイな女芸人」と言われることの多い黒沢の新しい魅力に触れることの出来る作品となっているので、注目したい。
本作は、森三中の黒沢かずこが、アラサー独身女の代表という自身のキャラクターと人生を投影させて主演を務めたたハートフルなラブコメディー。黒沢のファンだというイケメン俳優に恋した黒沢の悲哀や挫折、そして喜びを、女芸人という特殊な職業ならではの思いを込めて描き出す。
映画『クロサワ映画』はヨシモト∞ホールほか全国順次公開