アカデミー名誉賞受賞、御年79歳のジャン=リュック・ゴダール監督、協会が連絡とれず
アメリカ映画芸術科学アカデミーが主催するガヴァナーズ・アワードで名誉賞を受賞することが決まったフランスのジャン=リュック・ゴダール監督だが、アカデミー協会員が、ゴダール監督と連絡が取れずに困っているという。
この賞は、毎年3月に行われる米アカデミー賞の前に、特別賞として贈られるもので、今年ゴダール監督は俳優のイーライ・ウォラックとともに名誉賞を受賞、フランシス・フォード・コッポラ監督がアーヴィング・G・タールバーグ記念賞を受賞することが決まった。授賞式のディナー・パーティーは11月13日にハリウッドで行われるが、ゴダール監督に関しては、アカデミー協会がまだ連絡を取れずにおり、困っているという。協会のエグゼクティブ・ディレクターであるブルース・デイヴィス氏は、「電話やファックス、E-メール、友人や知り合いを当たっているし、公式な手紙も配送した。しかし今の時点で式に出席してくれるか確認がとれない」と語っている。
ゴダール監督は、5月に行われたカンヌ国際映画祭でも、新作映画『フィルム・ソーシャリズム / Film Socialisme』(原題)』についての会見を行う予定であったが、記者たちには「ノー・コメント」というメッセージが残されキャンセルとなり、姿を見せることはなかった。現在も協会員はゴダール監督とコンタクトを取ろうと昼夜働きかけているようだが、ゴダール監督の授賞式出席はかなわないかもしれない。