真田広之、エミー賞授賞式に出席!「LOST」無冠も「とにかくエンジョイできた」
第62回エミー賞のドラマ部門作品賞など12部門にノミネートされていた「LOST」で最終シーズンにゲスト出演した真田広之が、8月29日の授賞式に出席し、話を聞くことができた。
「もともとテレビをやるとすら思っていなかったんです。初めてやってみたら、それが作品賞にノミネートされた。まったく想像もしていませんでした。こちらで活動するにしても、(エミー賞は)自分には縁のないものだと今まで思っていましたからね。そこに今おれはいるんだという不思議な気持ちと、キャスト、クルーと久々に会えるという楽しみ。それを何よりも感じましたね。雰囲気的にはオスカーよりももっとリラックスした感じで、みんな楽しんでいるというモード。ああ、こういう世界なんだ、と思いましたよ。自分が出た作品が、一個でも多く受賞できるようにと願う反面、とにかくエンジョイできました」
とはいえ、発表のときにはやはりドキドキしたそうだ。「その都度、両手の指をクロスしてましたよ。でも、ノミネーションの多さで、改めて自分が参加した作品がどれだけ評価されていたのかを認識しましたね」
残念ながら、「LOST」は結果的に無冠に終ったが、授賞式前夜や授賞式で、久々にマシュー・フォックスやマイケル・エマーソンなどキャストやスタッフに会えて、同窓会のようなときを過ごせたと言う。
「マシューは来年ロンドンで芝居をやるらしく、『もちろん、それは見に行くよ』と言いましたが、同時に次は何で共演出来るかなって話していたんです。映画でも舞台でも、一作一作出会うごとに少しずつ友だちが出来て、次に何で一緒にやれるかなって探り合っている。それがすごく面白いですね」
また、真田さんはアル・パチーノの大ファンだそうで、パチーノがミニシリーズ、映画部門で主演男優賞を受賞して壇上でスピーチをするところを見れたのは感慨深かったそうだ。
「同じ空間の空気を吸うのは3度目だと思いながら見ていたんです。ニューヨークで昔『アメリカン・バッファロー』を見て、ロスで『サロメ』を見ましたからね。生空間で見るのは3度目だったので、4度目はセットで共演するぞ、って見ながらちょっと思いましたよ(笑)」
舞台でも映画でも、近いうちにぜひとも実現させていただきたいものだ。(取材・文:吉川優子 Yuko Yoshikawa)
「LOST」ファイナル・シーズンはAXNにて放送中