『借りぐらしのアリエッティ』、制作過程が明らかに!スタジオジブリ屈指のアニメーターであった米林宏昌監督の絵コンテ全集が発売中!
7月17日に公開された映画『借りぐらしのアリエッティ』で、「スタジオジブリ絵コンテ全集17 借りぐらしのアリエッティ」が発売され、映画の制作過程が明らかにされている。絵コンテは映画監督がスタッフに向けて描く映画の設計図。本作で監督デビューを飾った米林宏昌監督は、スタジオジブリの中でも、絵のうまさで定評のあるアニメーターだった。そんな米林監督が手掛けた絵コンテには、映画のエッセンスが詰まっている。
40ページにも及び映画『借りぐらしのアリエッティ』を特集した雑誌「Cut」9月号のインタビューで、鈴木敏夫プロデューサーに、「映画なのに説明みたいな絵コンテを描く」と明かされていた米林監督。それは、「この人の求めてるのはこれなんだなってことを把握したうえでしか本物は描かない」という合理的な米林監督の映画制作方法であったらしいが、「スタジオジブリ絵コンテ全集17 借りぐらしのアリエッティ」に掲載された絵コンテは、実に445枚! キャラクターへの演出意図、カメラアングル、セリフや効果音など、監督の指示がぎっしり書き込まれた米林監督の絵コンテが余すことなく公開されている。
9月9日から韓国でも公開中の『借りぐらしのアリエッティ』。「二度と監督はやりたくない」などと語っているらしいが、スタジオジブリの未来は米林監督にかかっているといっても過言ではない。そんなスタジオジブリが生み出した新監督の手腕を肌で感じることのできる絵コンテの数々に、スタジオジブリの未来を空想してみるのも良いかもしれない。
映画『借りぐらしのアリエッティ』は全国公開中