三池崇史監督が、仲代達矢主演の名作『切腹』を市川海老蔵で3Dリメイク!
日本だけでなく、世界の映画祭でも知名度の高い三池崇史監督が、1962年に仲代達矢が主演した名作『切腹』を、歌舞伎俳優市川海老蔵を主演に3Dリメイクを企画していることがわかった。三池崇史は海外でも関心が高くDarkhorizons.comなどがこのことを報じている。
同作は、仕官先もままならなく食い詰めていた浪人津雲半四郎(仲代達矢)が、井伊家の屋敷を訪ね、屋敷の庭先を借りて切腹したいと申し出る。だが、その半四郎の口から恐るべき武家社会の虚飾と残酷性を告げられるという衝撃的な作品で、日本が尊重するサムライ精神の根本を覆すようなアプローチが評価された作品でもあった。
当時の監督は、映画『人間の條件』シリーズや映画『怪談』などを手掛けた小林正樹監督で、主演の仲代達矢以外にも、故・丹波哲郎、岩下志麻、石濱朗、三國連太郎等が出演し、脚本も黒澤明監督の常連脚本家である橋本忍、撮影監督も黒澤明監督の名カメラマン、宮川一夫と双へきを成す日本を代表する撮影監督宮島義勇が担当していた。そのため、海外でも同作は高く評価されていた。
先日、ヴェネチア国際映画祭に出展した映画『十三人の刺客』で高評価を得ていた三池監督が、今度はこの重厚なドラマを3Dでどう演出するのかが見所になりそうだ。撮影は10月から入り、来年の公開を予定しているようだ。