スチャダラパーがライブで谷啓さん追悼!一瞬降った雨は、谷さんのうれし涙?
人気ラップグループのスチャダラパーが20日、東京・上野の不忍池水上音楽堂で行われた「クレージーキャッツ リスペクトライブ」に出演し、故・谷啓さんとコラボした人気曲「あんた誰?」など全5曲を披露した。
グループ名の由来は、クレージーキャッツの代表曲「スーダラ節」。もともと谷啓さんの大ファンだったというスチャダラパーの3人が、アルバム「タワーリングナンセンス」に収録された「あんた誰?」で谷さんとコラボしたのは1991年のことだ。当時を振り返り、MC BOSEは「まさかOKしてくれるとは。よくやってくれたなぁ」と今もまだ奇跡のコラボが信じられない様子。MC ANIも「懐がでかい!」と感謝を表し、ライブの最後にクレージーキャッツの「大冒険マーチ」をカバーした。
ステージの転換中には、1965年に行われたクレージーキャッツの10周年リサイタルの貴重映像も上映された。洗練された演奏テクニックはもちろん、合間に見せるお笑いパートには、大人だけでなく子どもたちも大笑い。クレージーキャッツの普遍的な魅力が改めて証明された瞬間だった。そして、トリを飾った鈴木慶一(ムーンライダーズ)の演奏中には、一瞬だけ雨が……。きっと天国でライブを見守っていた谷さんが、雲の切れ間から流したうれし涙に違いない。
この日のライブは「第3回したまちコメディ映画祭in台東」のスペシャルプログラムとして開催。音楽と笑いを融合させ、幅広い世代を魅了したクレージーキャッツの結成55周年を記念し、スチャダラパーをはじめ、近田春夫、ポカスカジャン、SAKEROCK、高木完らクレージーキャッツの音楽に影響を受けた豪華アーティストが登場した。
「第3回したまちコメディ映画祭in台東」は9月20日まで開催