「怪物くん」声優の白石冬美、カラー版を野沢雅子に取られて泣き暮らした過去明かす!
1日、藤子不二雄A原作による名作テレビアニメ「怪物くん」のカラー版&モノクロ版DVD-BOX発売記念イベントと記者発表会がソニーPCLにて行われ、モノクロ版の怪物くんの声を務めた白石冬美、カラー版の怪物くんの声を務めた野沢雅子が登場。怪物くんファンクラブ会員から抽選で選ばれた20名とマスコミ陣の前で気さくに当時の秘話を明かした。
野沢雅子が声優参加した映画『ONE PIECE ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜』場面写真
テレビ放映開始から42年、現存したフィルム素材からの復刻プロジェクトを経て、2010年秋DVD-BOX上下巻としてリリースされるモノクロ版「怪物くん」。この怪物くんの声を務めた白石は「よう、今日は一人で来たんだ!」と怪物くんに成り切った後、「自分はモノクロ版なので、モノクロの服装で来ました(笑)」とユーモアいっぱいにあいさつ。また、やはり放送30周年を記念して初DVD化となったカラー版で怪物くんを担当した野沢の方も「オレは怪物くんだ!」と開口一番成り切った後「わたしは(カラー版担当なので)、カラフルな服装です」とにっこりコメント。二人の軽妙なやりとりでトークは和気あいあいと進んだ。
しかし、過去にカラー版の「怪物くん」が作られる際、白石はカラー版も自分がやりたいと直訴したが、結局かなわず野沢に決まってしまい、悲しい思いをしたというエピソードを披露。「(原作者の)藤子先生に自分がやりたいと訴えたんだけど、野沢さんに決まって。そうしたらある日、野沢さんがあいさつに来てくれたの。それまで泣き暮らしていたのがパア~っと晴れて、『野沢さんがやるならいい!』って思ったわ」と当時の複雑な心境をしみじみと語った。
そんな白石のコメントを受けて野沢は、「白石さんにあいさつして、わたしなりに一生懸命やるという気持ちを伝えなければいけないと思ったから」とあいさつに行った理由を説明。すると白石は「野沢さんは本当にそういう人なのよね」と語り、現在はお互いを信頼し合っている様子がうかがえた。
最後には「今はCG全盛だけど、『怪物くん』には手描き作品ならではの温かみがありますよね。一家に一つは置いておいてください(野沢)」、「今になって『怪物くん』を観ることができるのは皆さんのおかげ。ぜひまた怪物くんをかわいがってください!(白石)」とそれぞれメッセージを送って締めくくった。
モノクロ版「怪物くん」DVD-BOX上巻は10月27日から、下巻は12月22日からキングレコードより発売(共に税込み:25,200円)
カラー版「怪物くん」DVD-BOX上巻はバンダイビジュアルより発売中、下巻は11月26日より発売(共に税込み:29,400円)