沢村一樹、念願の監督デビュー!初監督にして賞を受賞するほどの腕前披露!
俳優の沢村一樹が、映画『武士道シックスティーン』に合わせて作られたショートドラマ「ブカツ道」の中の一作品、成海璃子特別篇「パシュっとな!」(弓道部)で念願の監督デビューを果たし、作品や今後の展望について、ユーモアたっぷりに語った。
初監督作にして「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2010」の特別賞を受賞した沢村。監督をやりたいとずっと言い続けてきて、その念願がかなった本作の撮影中は、とにかく楽しくて仕方がなかったという。撮影自体は2日で終了したそうだが、「僕の中では2日間という感覚ではなく、それこそ1か月以上ガッツリと、この作品にかかわっていたような気がします」と脚本段階から参加したこの作品に没頭したことを明かした。
沢村は、本作に成海が主演することは決まっていたので、物語を作るにあたり無口な女の子の話がいいと直感したという。主人公のハル(成海)はシャイな弓道の達人で、突如現れた神様から“当たれば誰でも好きになる矢”をもらう。そして、好きな男の子に命中させようと奔走するハートフルストーリーだ。意外にも胸キュンなラブストーリーに仕上がったという沢村は、「僕がこういう話にしたことに意味があるのかもしれませんね(笑)」と満足げな表情。だが、自分なら好きな相手がすぐに見つけられなければ、「まぁ、見つからないからこの子でいいか!?」と次の標的を定め、ズルをするかもしれないとユーモアたっぷりに暴露。
沢村は、整った顔立ちなどからモテないワケはないと思うのだが、本人はそうでもないのだと苦笑する。「でも、モテないと言うと本当にモテなくなっちゃうような気がして、あまり自分では言わないようにしているんです。まだ童貞で純粋だったころはもっとモテていたような気がしますね。僕は初体験が結構遅かったので、長い間童貞でしたから」とぶっちゃけ、堂々と胸を張る姿にも、沢村のチャーミングな魅力があふれている。
沢村の家族はまだ本作を観ていないそうだが、撮影中は毎日家でも絵コンテを描いていたので、それを見た奥さんに「(本業が)監督の方にいかないでよ!」とくぎを刺されたのだとか。「自主制作等で借金作らないで!」ということらしいのだが、その心配もよそに、チャンスがあれば今度は短編ではなく長編監督にも挑戦してみたいと瞳を輝かせる沢村。役者、そして監督としての沢村の今後に大注目だ。
DVD「ブカツ道」(税込み:3,990円)は11月3日ポニーキャニオンより発売